口だけ上司という存在はどの会社にもいるのではないでしょうか。
また、上司でなくても口だけで何にも貢献していない、口だけが一人前で能力不足という人はいるでしょう。
このような口だけの人はうざいだけであったり、足を引っ張るなどのデメリットしかありません。
しかも、このような口だけの存在が上司にいるとなるとより厄介でありストレスも高まってしまいます。
口だけ上司の特徴と口だけの上司がもたらす害悪を確認していきましょう。
口だけ上司の特徴とは
口だけ上司の特徴としてあげらる例は以下のようなものでしょう。
- 責任感がない
- マウントを取りたい
- 現場を理解していない
- 具体的な方法を示せない
- 精神論が多い
- 意識高い風なことだけ言いたい
- 手柄を横取りしたい
- 自分の能力を過信している
- 他人にやらせて楽がしたい
- 根拠がない
責任感がある人は不用意な発言をしませんし、口だけで終わることはないので口だけ上司は責任感がなく、発言もマウントを取りたいだけのものであったり、現場を理解していない非現実なものであることが多く、具体的な方法や指示ではないことが多いです。
精神論であったり、どこかで聞いたような意識が高い風のことを得意げに語るだけで悦に入って丸投げをしているだけという感じです。
そのうえで、何かしらの成果が出るとその手柄を横取りしたいがために意味のない口出しをして私の指示のおかげです、というように持っていきたいという思惑もあります。
また、客観性がなく己を過信している発言や机上の空論、捕らぬ狸の皮算用のような根拠のない発言も目立ち、適当なことを抜かして他人にやらせるだけやらせたいという部分もあるので、口だけ上司は上司としてだけでなく人としても問題があると言ってもいいかもしれません。
口だけ上司が生まれる原因
口だけ上司が生まれてしまう原因は、簡単に言えば人事ミスです。
そもそも人間性や能力が足りていない人が人を仕切る立場に座っていること自体が問題なわけで、口だけ上司自身の問題もありますが、このような無能にポストを用意してしまう会社に問題がある可能性があります。
また、会社自体がうまくいかない状況であったり、成長が鈍化していたり、高めの目標を追いかけている場合にも口だけ上司が生まれやすくなることもあります。
なぜなら、このような成果が生まれにくい状況になると管理職は保身に走る傾向があるからです。
もっといえば経営層などの上層部も保身に走り、うまくいかない原因を下に求めることになります。
うまくいかない状況であれば責任問題がついて回りますが、本来は責任を待たなければいけない立場の人間たちが、責任を取る気がない状態になるので、社内の決定権などの権限を持っている人間が口だけの存在になっていくのです。
口だけ上司がもたらす害悪
口だけ上司の害悪で考えられるものは以下でしょう。
- 会議の増加や長時間化
- 無駄なルールや報告の増加
- 部下のモチベーションの低下
- 優秀な社員の離脱
- まともな社員の連鎖退職
- 業績の悪化やプロジェクトの失敗
- パワハラによるストレス増加
- イエスマンや太鼓持ちの重用
- 口だけの存在の増加
- 部署崩壊
口だけ上司は口だけ出していたいのですから、会議が増えたり時間が長引いたりすることになるでしょう。
また、これらの会議は無意味なものでしかないですし、口を出すためだけの無駄なルールや報告の義務化などの無意味な制度ができてしまうこともあります。
このような無駄が増えていくと普通の感覚の持ち主であればモチベーションは低下していきますし、優秀な人やまともな社員の順番で退職が始まってしまうことになり、残る人へのしわ寄せがきつくなったり、狂っている人ばかりが残るという状態になりかねません。
まともな社員がいなくなれば、業績の悪化やプロジェクトの失敗の確率は高まりますし、当たり前にできていたこともできない状態になってしまうこともあるでしょう。
口だけだされる状況というのはパワハラとほぼほぼ同じでストレスの増加は避けられません。
そのうえ、まともな社員が抜けていくというのはストレスやモチベーションの低下だけでなく、口だけ上司は自分を気持ちよくさせるイエスマンや太鼓持ちを重用するけいこうがあるので、口だけ上司以外にも口だけの存在が増えていきます。
その結果、口だけ無能野郎たちは居心地がいいのかもしれませんが、まともな人は去り、まともな人がいなくなると内輪でもめるようになるので、最終的に部署崩壊につながっていくでしょう。
口だけ上司がいる会社の末路
口だけ上司がのさばっている会社の兆候としては、悪手が続き迷走している可能性が高いです。
中間管理職に急に口だけの存在が生まれることはあまりなく、組織は上から順番に口だけの存在が生まれてきて、それが下へと連なってくるのです。
経営が口だけになってきて、マネージャーが口だけになってきて、管理職などが口だけになってくる、と下へ下へ責任の押し付けが進んでいる証拠が口だけ上司が生まれてくる背景にあります。
つまり、口だけ上司がいる会社は悪化の一途をたどっている最中であると考えた方がいいでしょう。
口だけ上司が生まれてきている段階で、その会社は上から腐敗や現実逃避などの迷走が始まった結果と言えるので、口だけ上司がいる会社の末路は悲惨なことになる可能性が高いのです。
また、まともな人や優秀な人が損をする会社になるという場合もあります、その会社では口だけやろうがのさばりやすい価値観というか環境ができてしまっているともいえるので、まともに仕事をして成果を出しても評価されないということになるでしょう。
そうなれば、優秀な人は辞めていくことになるでしょうが、このような生贄をとっかえひっかえして生きながらえている口だけな存在ばかりが多い会社というのも結構あるものなのです。
口だけの上司と関わるのはデメリットしかない
口だけの上司と関わることになってしまったなと感じるのであれば、その関わるという部分的なことを見ても、口だけ上司が生まれてきた会社全体の兆候を見てもデメリットしかありません。
このような状況になったのであれば、その会社に染まり仕事ではなく口だけ野郎に自分もなって過ごしていくか辞めるかしかないからです。
自分が口だけ野郎になって生きながらえるのも蘇生術といえるかもしれませんが、その組織だけで常識とされている非常識に染まるということなので、ただ適応しただけであまりメリットはないでしょうし、このように簡単になれるのであれば口だけ上司が生まれてきたなということを判断する頭も最初から持ち合わせていないことでしょう。
つまり、口だけ上司と関わるのは自分も同じ無能になる以外は確実に被害を被るわけですし、同じ無能になり下がったとしても、そのうち内輪揉めになり得るものはないでしょう。
口だけ上司と関わるのはデメリットしかありませんし、このような口だけな存在がいる会社にいること自体にも長い目で見ればデメリットしかありません。
口だけ上司が出てきたな、と少しでも感じるようであれば早めに転職を考えるなどの自分にプラスになる行動を検討してください。