会社で目標設定をする場合がありますよね。
業種や職種によって設定される目標に違いはあると思いますが、
会社や経営者、管理職が社員に目標を掲げて、
その目標達成に向けてノルマを課してくるという仕組みがあったりもします。
ですが、その会社の設定目標って妥当なの?根拠あんの?と疑問を持たすような、
願望や妄想を会社の目標ってことにして社員に押し付けていないか?ってことがあるのです。
会社の目標設定に根拠がないなら目標と言えない
会社の偉い人たちが定めた目標なんだから、
当然根拠はあるよな?
ということをまず考えてみましょう。
意外と根拠がない目標設定を会社がしていることってあるのです。
根拠がない時点で目標って言うか願望、妄想と変わらないんですが、
そこは会社は認めようとはしない部分ですよね。
会社が目標を設定し、社員一丸となって目標に突き進むことを否定はしませんが、
目標を達成するまでに必要なプロセスや根拠を提示できている?
という部分は無視はできません。
一方的に目標を押し付け、出来ると思うから、目標設定としてあるから、じゃ頑張ってね!
では、うまくいってるときはいいですが、
うまくいかなくなりだすと、社員の不満も溜まりますし、
根拠のない目標を達成しろ!というだけの理不尽な会社の出来上がりなのです。
根拠のない目標は登れない山を登らせてるのと変わらない
根拠のない目標がなぜダメなのかというと、
達成できない可能性が高いことを一方的に課しているということです。
これは、ある意味ではパワハラと変わりません。
できないことをやれ!と命令してマウントしている状態になってしまいますよね。
根拠のない目標は目標として破綻しているのです。
誰がどう見ても無理なことを、出来る!といってもそれは無謀な行為です。
山登りしたことがない人間に明日エベレスト登ってこいって言ってるのと変わりません。
そもそもこっちその山登れる気しないから上る気なかったんだけど、
なんでコイツらは登れるから登れと!と言ってくるんだろう?
というようなノイローゼになってしまうような状況が、
根拠のない目標が設定されると起きてしまうことになるのです。
盲目の社員は会社の無理な目標設定に気が付けない
プロの登山家たちに絶対に登れない、そもそも登る気がない、
と言われ続けながら、登れると嘯き、嘘で塗り固め、失敗を繰り返し、
最後には命を落としてしまった登山を金儲けに使っていた方がいました。
その方を否定したり、意見する気はこの記事ではありませんが、
この方のような考えに陥っている社員がいます。
このようにあからさまに無謀なことを挑戦だ!
などと抜かして突き進もうとする盲目の社員がいるのです。
こういう単純なバカしかいない会社であれば、
根拠のない目標でもなんとかなるのかもしれませんが、
こういう突き進むバカがいるから冷静な意見が消極的だ!
などと封殺されてしまうこともあるのです。
もちろん冷静な意見を聞けない会社も無謀なバカとも言えますがね。
会社の目標設定に根拠がないことは設定した本人たちはわかっているはずですが、
突き進むバカがいれば、押しつけるバカもいるわけで、
馬鹿同士でなんか目標に向かって走ってる風な感じで頑張ってるんですかね?
意識高い系なのか目標は高ければ良いと思ってる会社がある
意識が高い系なのかわかりませんが、
会社の目標は高ければ高いほど良い!とだけしか思ってない感じで、
深くちゃんと考えていってないんじゃない?と思わせてくる会社もあります。
とにかくデカいことを言う。
とにかく高い目標を設定する。
確かに高い目標をあえて設定して、達成できなくてもプロセス重視の観点があれば、
得るものは少なくないでしょうし、通常よりは高い成果を達成できるかもしれません。
この部分を踏まえて高い目標設定をしているなら良いですが、
単にできると勘違いしていってるだけであったり、
デカいことを言うと積極性があって評価されるみたいな、アホな考え方で、
何の根拠もなしにバカでかい、バカに高い目標を掲げてるだけであれば、
お粗末な会社としか形容しようがありませんよね。
ヤバい会社になると願望・妄想を目標にすり替える
意識が高いだけで根拠のない目標を掲げているよりヤバい状態なのは、
願望や妄想を目標にすり替えてしまっている会社です。
これぐらい売り上げがないとヤバいなとか、
これぐらいないと会社の先行きがヤバいなとか、
このような会社の危機的状況を覆せるような奇跡を、
目標に設定して社員に押し付ける会社は終焉が近いといえるでしょう。
こうなったらいいなは目標ではなく願望や妄想です。
宝くじ当たって10億円ゲットしてえなぁを目標にしているのと、
大差がないといえるのです。
願望や妄想が独り歩きしだした会社は、
現実との区別がつかなくなり悪手を連発しだして、
会社が潰れるその日まで悪化の一途をたどることになるでしょう。
成果や進捗を考えないで目標を据え置く会社はアホ
目標設定したのはいいですが、
どんな時でも目標に対して順調に推移するとは限りませんよね。
場合によっては全く目標に届かなかったり、
従来より悪化した結果になることも当然あるわけです。
そのような状態であるのに、目標を据え置く会社は頭が悪いとしか言えません。
いやいや状況見ていってんすか?
えっこの状況で当初の目標行けるって今も思ってんの?
って働き手である社員に思わせるようであればダメです。
当初はこの目標に設定していたけど、状況から考えて下方修正しよう、
ってことがなぜできない?と心の底から思います。
なぜそうしないのかは、ハナから目標達成の道筋を自分が描いていないからでしょう。
出来てないのは社員の働きが悪い!という発想しかないのかもしれません。
そもそもその無根拠でアホな目標設定が間違ってんだよ!ってことであっても、
その事実には目を向けずに、なぜできないんだ!と喚くだけなのです。
現実的に達成できるものでないと会社の目標は意味がない
会社でも仕事でも目標設定をするのであれば、
現実的に達成できるものでなければ意味がないといえるでしょう。
ビッグマウス連発したとしても、出来てなければ口だけで終わってしまいますし、
大きな目標を達成するためには小さな目標をクリアしていく必要があるからです。
プロセスをすっ飛ばして結果ばかりを考える目標設定では、
地に足がついた考えができていない夢物語と大差がないのです。
ですが、この夢物語を良しとする会社があるのも事実ですし、
デカい目標を立てることを良しと考える輩もいますよね。
大きな目標を持つことは否定はしませんが、
達成する根拠がなければ無意味ですし、現実的に達成できないのであれば、
それは目標ではなくただの戯言です。
この区別をしっかりとつけないと闇雲に目標を追うだけで、
何ひとつ達成できないで終わってしまうという危険性があるのです。
会社の目標設定に違和感を感じたら働きにくくなる
会社の目標設定について考えてきましたが、
目標設定をする会社は少なくはありません。
ですが、しっかりと目標設定に対する根拠やプロセスを説明できている会社は、
少ないといえるでしょう。
それを考えるのは君たちだ!とでも言いたいのかという態度だったりもします。
いやいや、そもそもそんな無根拠な目標に向かって走れませんよ。
ってのが普通の人の感覚ではないでしょうか。
会社が設定した目標に対して違和感を感じ始めると、
会社との価値観や考え方にもズレを感じ出してしまいますよね。
簡単に会社は目標を掲げ発表したりしますが、
それを社員に共有するのであれば指針を示す責任があります。
根拠や指針を示さずに丸投げ、ジャーマンスープレックス的な目標であれば、
ついてくるのは盲目の社員かアホな社員だけになって、
まともな社員がいなくなるきっかけになるかもしれません。