確証バイアス、という言葉をご存知でしょうか。
あまり日常的に聞く言葉ではないのですが、
意味を知ると、会社で働いていた時の違和感や異常性の部分で、
これって確証バイアスのせいじゃない?と思い当たることが多々ありました。
なんとなく感じていたことが現象として言語化されていたのを知ったので、
確証バイアスのリスクや会社で確証バイアスかもしれない害についいて考えていきます。
確証バイアスとは?
確証バイアスとは簡単に言えば、
仮説や考えなどの意見に対して肯定的であったり支持する情報や声だけを集めて、
反対に否定的であったり反証する情報や声など不備やリスクを指摘するものを無視する、
という傾向を示す、認知バイアスの一種のことです。
もっと噛み砕いて言えば、
自分の思い込みや間違った意見であっても反対意見やあからさまな問題は無視している、
という非常に危険な状態であると言えます。
このような人には何を言っても聞く耳が持たれなかったり、
イエスマンばかりを周りに囲うという状態にして、
間違った道や根拠がないことを無理やり通して結果失敗し責任を押し付けてきます。
ガチで害悪としか言いようがないと思うのですが、
狂った経営者や話が通じない上司って、
確証バイアスなんじゃないか?って思いませんか?
確証バイアスかもしれないと感じる状態
会社に勤めていて感じていた違和感が、
確証バイアスという言葉の意味を知ったことで、
ああ、確証バイアスだから意味わかんねえ感じになってんだな、
と合点がいったという部分がありますが、
同時に確証バイアスになってるってことは改善の見込みねえな、
といった感情も芽生えてしまいました。
経験した状況で確証バイアスに当てはまると考えられるものは、
- 正論が通じない
- 根拠が提示されない
- 質問したことの回答が得られない
- そう思うからの一言で進む
- データを示しても納得しない
- イエスマンが多い
- 独裁者が決定し責任は取らない
- 現実逃避気味
- 問題を直視することを避ける
- 短絡的であったりせっかち
- 浅知恵や誰かから聞いた情報だけで動く
- 意識高い系や高い目標が好き
- 最悪やリスクを想定することを嫌がる
などなどを上司や経営者を通じて感じる出来事が多くありました。
当時は、なんでまともなこと言っても理解しないで、
ぶっ飛んだことばかり言って失敗しまくってるのに責任を感じないんだろう、
と思っていましたが、おそらく確証バイアスだったからなのでしょう。
職場に上記に当てはまる状態や人と関わって疲弊しているのであれば、
その方やその会社は確証バイアスに陥っていると考えらえるので危険かもしれません!
確証バイアスな会社の特徴
この会社は確証バイアスなんじゃないの?
と思わせてくれるというか思わないと納得できない特徴として、
- 鶴の一声で物事が決まりやすい
- なんでも仕切るやつがいる
- 根拠ないポジティブ思考が良しとされる
- 頑張るという曖昧なことをよく言う
- 洗脳されている社員が多い
なんか建設的や前向きを間違った捉え方で解釈し、
ただただ現実逃避というか妄想トークをしているだけという会社は、
確証バイアスの傾向が強いと考えたほうがいいかもしれません。
根拠はない、方法もわからないけど、とにかくデカいこと言ったり、
実現すればそれはスゴイはすごいけどね、という絵空事ばかりを語り、
で、結局どうやんの?できるの?
って部分を一切考えたりしないで丸投げてくるようであれば、
確証バイアスに侵されている会社ですので非常にリスクが高いでしょう。
確証バイアスな会議の特徴
会社っていうのは無駄な会議が多くあるところでもあります。
そして、確証バイアスが多い会社は会議も多くなりやすい傾向もあると感じますし、
会議自体も不毛なものが多いなという印象があります。
確証バイアスが仕切る会議の特徴として、
- データや数字は無視
- 求める結果ありきで結論
- 不可能や無理な部分を無視
- 全部うまくいく前提か奇跡
- 否定的意見の排除
会議という体裁を取っていますが、独演会みたいなもんです。
イエスマンは不可能なことでも太鼓持ちをしますので、
デカいこと言っている俺はすげえ!って自己満足を感じ悦に入っているだけです。
議論にすらならないというか、結論は決まっているから!という感じです。
は?という感じしかありませんが、確証バイアスであるとわかったら合点がいきます。
ただ単に自分の考えを披露したり結論を押し付けるだけなのに、
なぜか確証バイアスの狂った方々は会議という体が不思議なことに好きなんですよ。
確証バイアス気味な人間が上にいるとヤバい
確証バイアスの人とは健全な議論や会話が成立しないので、
非常に厄介な存在です。
また、立場が上の人であればあるほど害悪度は高まります。
ただでさえ立場が上の人間には反論や意見はしにくいですし、
まっとうな指摘であっても素直に受け入れられないというタイプもいるからです。
このような要素に加えて確証バイアスまで加わってしまったら、
もう手が付けられないと言いますか、お手上げですよね。
もうイエスマンか太鼓持ちをして、よっ!よっ!って持ち上げる以外は聞く耳を持たれませんし、
そんな無意味なことをして保身に走るのも相当狂っているので、
あなたの会社の上の立場の人間が確証バイアス傾向であると感じるのであれば、
早目に見切って去る、ということでしかリスクは回避できないでしょう。
確証バイアスの会社は泥船になりやすいリスク
確証バイアスはリスクが大きくあると言えます。
会社の上の立場の人や会社自体が確証バイアス傾向であるならば、
その会社は迷走し泥船化する可能性はかなり高いでしょう。
確証バイアスは自分に都合の良い情報だけをピックし、
その他の情報を一切排除するという傾向であると言いました。
これは、物事がうまくいっているときはまだいいですが、
一度、問題や失敗が起きてしまうと一気に崩れ去ってしまう可能性が高いです。
うまくいっている間は確証バイアスであると特に独自の力といいますか、
俺のおかげ!という思い込みを激しくしやすいので、
成功体験をいつまでも引きずりますし、なぜ成功したか?の部分に関しても、
俺がやったから、という再現性もなければ何の論理性もないものしか持てません。
ですから、いざうまくいかなくなったときに、
なぜうまくいかないのか?を考えないようにより確証バイアスが強まります。
自分のおかげでうまくいっていたことが、同じようにやってもうまくいかない、
じゃお前が悪いんやんけ!という話ではあるのですが、
確証バイアスは自分に都合の悪いことは無視するので、
見当違いなことを言い並べたり、他責にしたり、現実逃避に走り、
想像以上のスピードで崩壊に進んでいくことになるのです。