残業しない人は嫌われる、とだけ聞くと、
そりゃそうだろと思うでしょうか?
残業しない人の仕事ぶりや、
残業しない人の嫌われ方から考えないと、
嫌われて当然なのか、おかしいのかは見えてきません。
残業しない人と会社や周囲の人間どちらが悪いかを考える必要があります。
「残業しない」ということが悪ではない
そもそも残業しないということ自体は悪いことではありません。
なぜなら、残業なんてしないで済むならしないでいいものだからです。
残業には種類があります。
- 仕方がない残業
- 無駄な残業
- 地獄の残業
と大まかに残業を分けて考えることができますが、
仕方がない残業以外が生まれているのは問題です。
また、仕方がない残業も極力生まれないように仕事をするのが大事ですので、
- 残業することが善である
- 残業しないのは悪である
という間違った考え方を持っているのであれば、
まずは、根本的に残業について考え直す必要があります。
残業しない人の仕事ぶりで考える
残業しない人が嫌われるのは、仕事ぶりにもよりますよね。
例えば、バリバリ仕事をこなす人で、
周りに迷惑をかけずに残業しない状態であれば、
嫌われるというよりも仕事ができる・仕事が早い人、
という印象の方が勝つでしょう。
このような人を残業しないからと嫌うのであれば、
周りの人間の考え方や人格が狂っていると言えます。
逆に仕事をだらだらとしていたり、
仕事が遅くミスも多くて周りに迷惑をかけている人であったり、
残業を生み出してしまう仕事ぶりの人であれば、
通常業務をしっかりと出来ていないのだから、
残業してでもやれよ!という感情が芽生えるのも理解できますし、
残業しないということにプラスして、
普段の仕事ぶりからも嫌われてしまうのは仕方がない部分はありますね。
残業しない人を嫌う人の言い分から考える
残業しない人を嫌う人の言い分からも考えなければ、
どちらが異常であるかは見えてきませんよね。
残業しない人を嫌う人の理由が、
- みんな残業しているのに帰っているから
- 残業しないのはおかしい
みたいなクソな理由であれば、
残業しない人が悪い可能性は低いと考えられ、
嫌っている側の価値観や考え方に問題があると言えます。
嫌っている人の言い分として筋が通るのは、
- 期日があるものが終わっていないのに残業しない
- 残業をしないことで周囲に迷惑が生まれる
などの、残業の必要性があるのに無責任にしない状況を見て、
嫌っているというのであれば、残業しない人に問題があります。
残業をしない人を嫌う側の嫌う理由によっても、
大きな違いがあるので嫌う側の言い分を考えるのも重要です。
必要がない残業をしないだけで嫌われるのは異常
必要がない残業をしないことで嫌われるのは異常です。
必要がないことはしないのが普通だからです。
ですが、会社という小さなコミュニティでは、
必要がない残業をするという勢力が多数派を占めている場合、
必要がない残業をしないことが悪とされてしまうことがあります。
つまり異常が正常とされてしまったり、
非常識が常識となってしまうということです。
定時になったら帰るのが普通のことであるのに、
定時に帰るのかね?という感覚の職場であれば、
必要がない残業をしないことで嫌われたとしても、
嫌ってきた方がおかしいと考えたほうがいいでしょう。
なぜなら必要がない残業はしない以外に選択肢はないからです。
空気を読んですることもないのに残業するほうがおかしいことですからね。
必要のある残業をしない人は嫌われるのは普通
必要性がある残業をしない人は嫌われても仕方ないですね。
ある意味で、仕事の責任から逃げているわけですし、
周りにも迷惑をかけているのであれば嫌われて当然です。
ですが、必要性のある残業ってわかりにくいものでもあります。
残業に必要性が生まれてしまう状況も良くはないことですので、
必要性がある残業だから仕方ないって考えも危険です。
しかし、働いていたら今日は残業しないといけないなってときや、
急なトラブルなどによって残業をしないといけない、
というときがたまにはあるものです。
このような残業もしないということであれば、
嫌われるというか人としてどうなの?
って部分にまでなっていってしまいますので、
必要性や緊急性が高い残業をしない人は嫌われるのも頷けはしますよね。
残業しない人のすべてが嫌われるべきではない
残業しない人というだけで嫌われるのはおかしなことです。
残業しない人だからダメということではなく、
残業する必要があるかないかで考えなければいけませんし、
まわりの人たちも、残業に対してちゃんとした考えを持っているのか、
ということも見ていかなければいけません。
- 残業したら偉いとか
- 残業時間が多いことでマウントを取る
- 苦労自慢であったり
- 頑張ってるアピール
というような間違いが未だに会社では行われていたりもしますし、
評価という面でもこのような部分から頑張っているとされがちです。
間違った残業への考え方から、
残業をしない人が嫌われる要因になっている部分がありますので、
残業しない人を嫌う前に残業について考え直してみましょう。
自分が無駄な残業をしているのであれば恥じるべきであって、
しない人を嫌うなんて本末転倒もいいとこなのです。