仕事をしていくうえでモチベーションは重要です。
モチベーションを維持できていると会社の仕事も前向きに取り組めますし、会社に対してもそこまで不満を覚えたりしないものです。
しかし、モチベーションが下がってしまうとこれらとは逆の状態や感情になってしまいます。
モチベーションを下げる要因は様々ありますが、社員のモチベーションを下げる社長の特徴を見ていきましょう。
社員のモチベーションを下げる要因に社長の影響は大きい
会社で働いているうえで、社長の存在は様々な部分に影響を及ぼします。
社員のモチベーションを下げる要因としても社長がどういう人物かどうか、どういう言動や行動をするか、という部分の影響はとても大きなものです。
逆に言えば、社長が良いという評価に社内でなっているのであれば社員のモチベーションは高かったり、下がりにくいとも言えます。
しかし、社長が社員のモチベーションを下げる要因として挙げられる状態であれば、その会社はマイナスの出来事や良くない雰囲気が蔓延している、もしくはそうなってしまう予兆と捉えることができるのです。
社員のモチベーションを下げる社長がやりがちな言動
社員のモチベーションを下げる社長の言動を見ていきましょう。
社員のモチベーションを下げる社長の言動としては以下が主にあります。
- 現状を見ていないような無理目な発言
- 現場を理解していない発言
- 根拠のない自信過剰な発言
- ただの妄想や現実逃避的な発言
- 露骨な依怙贔屓的な発言
- 株主への説明のような言い訳的な発言
- 意識高い系の意味不明な発言
- 自分の発言をなかったことにするような発言
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現状を見ていないような無理目な発言
到達が無理なことを目標として設定する会社は多いですが、それは現状をしっかりと把握できていなかったり、競合分析が甘かったり、戦略が破綻しているなどの要因があります。
これらの状況下で無理目なことばかり言ってくるのは社員のモチベーションを下げる結果にしかなりません。
現場を理解していない発言
現状が見えていないのですから、現場も理解できていないことが多いです。
現場の事情や、現場での役割などを理解していないうえで適当な評価や発言をすると社員のモチベーションを下げる要因になります。
また、批判的な発言だけでなく、いたずらに褒めることも的外れであれば、違う部署の人間や内情を知っている人間はモチベーションを下げていきます。
根拠のない自信過剰な発言
なぜ成功するかという確信がない中で、説明をせずに自信過剰なことばかり言ってくる社長は強気ともいえるかもしれませんが、何も考えていないことが多く社員のモチベーションを下げる要因になります。
このような場合、自社のプロダクトやサービスに自信を持っていることが多いです。
自社に自信を持つのは悪くはないですが、改善すべき点や競合より劣っている点などを見ようとしない傾向が強く、戦う武器であるプロダクトやサービスがそもそも負けていることを認めないという負の部分があります。
ただの妄想や現実逃避的な発言
根拠のない自信が行き過ぎると、ただの妄想や現実逃避的な発言をしてきます。
簡単に言えば、世迷言であったり戯言であるのでこれらをもっともらしく聞かされたり、このようなあり得ないことを実現しろと言われ仕事をしないといけないのであれば社員のモチベーションを下げることになるでしょう。
妄想や現実逃避的な発言をする場合、現実を認めたくないという気持ちや一発逆転が必要という気持ち、過去の成功があるからこのようなこともできるという思い込みなどが要因でしてきます。
露骨な依怙贔屓的な発言
的外れな発言をすることが多いわけですから、露骨な依怙贔屓的な発言も社員のモチベーションを下げることになります。
本人は露骨な依怙贔屓をしているつもりはないかもしれませんが、イエスマンを重用したり、自分が見たい現実をねじ曲がてしまったりを無意識にしているので、現実と違いがありすぎる認識で発言をしてしまいます。
客観的事実やデータとは違うことを発言するので、現実が見えている社員のモチベーションを下げることにしかなりません。
株主への説明のような言い訳的な発言
ある程度の規模の会社になると株主相手に説明をしなければいけないことがありますが、内なる社員に対しても外の株主に言うことと同じようなことを言ってしまう場合があります。
社員は内情を知っているので、聞こえがいいような表現を使っていても芯を食っていないことはわかってしまいます。
もっと言えば、うまくいっている、問題はない、などと言っても裏では失敗した責任は何だ!と詰めていることを聞いていたり、責任を負わされて生贄になった社員を見ている場合もあり、簡単に言えば噓を言っていると思われてしまうようであれば、モチベーションを下げることになるのは当然です。
意識高い系の意味不明な発言
現実を無視した発言や客観性がない発言ばかりするようになっていると、意識高い系の意味不明な発言も増えていきます。
どこかの誰かが言ってたみたいなことをあたかも自分の発言のように言ったり、世界的な成功者と自分を同一視しているかのように、意識高いことだけ言って丸投げしてきたり、自分はスターなのだという自己陶酔を強くしていきます。
このような自分に酔った社長であれば、社員のモチベーションを下げることにしか作用していないでしょう。
自分の発言をなかったことにするような発言
無責任な発言を奔放にするだけであれば、自分の発言に責任を持たなければ、思い付きを口にしているだけなので、覚えていないということも多発します。
前に言っていたことと逆の発言をしたり、急に方向転換ぐらいの発言をしてきたり、振り回されてしまうことになります。
戦略や目標もコロコロ変わったり、ルールもできたと思ったらなくなったり、など様々な面で面倒ごとが起きてしまうでしょう。
社員のモチベーションを下げる社長がやりがちな行動
社員のモチベーションを下げる社長の行動を見ていきましょう。
社員のモチベーションを下げる社長の行動としては以下が主にあります。
- プライベート優先
- プライベートへの浸食
- 謎のマナー指導
- 社内イベントに力を入れる
- 部署の乱立や頻繁な変更
- トカゲのしっぽ切り
- 謎の出張や会食が頻発
- メディア露出をしたがる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
プライベート優先
よくわからないタイミングでの休暇で旅行をしていたり、出張や視察という体でプライベートな旅行をしている社長はいます。
また、家を買った、家を建てるなどのクソどうでもいいことを言ってきたりして、そっちは羽振りがいいんすね、という感想しか与えてくれないこともあり、モチベーションを下げさせてくれます。
プライベートへの浸食
たとえば、退勤後に食事や飲み会に誘ってくる、小さい会社であれば休日に誘われるということもあるものです。
楽しい部分があったとしても、社長相手であれば気を使いますし、断りにくく勤務時間外にも関わらず残業以上に神経を使う部分があります。
このようにプライベートへの浸食が続くとモチベーションを下げる要因になったり、一度断ると冷たくされるなどの面倒さがあるので大変です。
謎のマナー指導
会社が大きくなって、良い店や会食などが増えていくと、勘違いした社長は店選びや店でのマナーなどに口を出したくなってくる方もいます。
ただでさえ社長がいる飲み会なんてつまらないのに、クソどうでもいい説教じみたマナー指導や、よくわからないこだわりなどを垂れ流されればモチベーションを下げるどころか地獄の時間といえるでしょう。
社内イベントに力を入れる
そもそも社内イベントなんて一部の陽キャや勘違い社員とアホな上層部や勘違い社長ぐらいしか楽しみにしていません。
そんな大半のまじめに仕事をしている社員にとってはどうでもいいことに力を入れたり、えっそんなに金かかっているの?というようなことをしてたりして、そんな金があってこんなつまらない時間を作るぐらいなら給料あげてくれ、成果を認めてくれという気持ちにだけさせてくれてモチベーションが下がります。
部署の乱立や頻繁な変更
社員のモチベーションを下げる社長がいるということは、目標や戦略が場当たり的でゴミなので、部署が新しくできたり、組織変更が頻繁に起こります。
これは、場当たり的という部分以外にも社員が離職していっているという部分も影響します。
モチベーションが下がった社員が離職し、場当たり的に組織を変更してあおりを食らった残りの社員のモチベーションも下げるという状態になるのです。
トカゲのしっぽ切り
上層部や社長が失敗を認めたり、責任を取るということはほぼありません。
なんかあのマネージャーやリーダーが退職してしまったよね、というときによくよく話を聞いてみたら、責任を押し付けられてトカゲのしっぽ切りをしていたようだ、ということがあります。
このように責任を取るべき立場である人間が責任を取らずに下の人間に押し付けている事実があると社員のモチベーションは下がる一方でしょう。
謎の出張や会食が頻発
これが仕事ともいえるのでしょうが、ほとんどオフィスに来ない、存在を認識されない社長はよほど大企業じゃない限りなにをしてるんだろう?と思われてしまう場合があります。
これらが本当に必要であるなら問題はないですが、プライベートと混ぜ込んだり、休暇みたいな扱いでこれらを行っている場合があるので、経費で何やってんだかという気持ちが芽生えてモチベーションを下げてしまうでしょう。
この場合、社員への適切な評価や還元が少ない会社であればあるほど余計にモチベーションを下げます。
メディア露出をしたがる
勘違いを極めてくると自分が有名人であると思い始めて、メディア露出をしようとしたがります。
インタビューを受けたがったり、講演をしたがったり、さまざまなメディアに出たがり、自分という存在を認知させたいという承認欲求が強まります。
これはある程度の規模になったり、成長してきた会社にありがちですが、身の丈に合わなかったり、変に色気づいているさまを見ると社員のモチベーションは下がり冷めていくでしょう。
社員のモチベーションを下げる社長は勘違い野郎
社員のモチベーションを下げる社長はあらゆる面で勘違い野郎となっている可能性が高いです。
会社で働くうえで社長というのは重要な存在であり、社長によってその会社の雰囲気や居心地も大きく変わります。
もし、あなたが働いている会社の社長が社員のモチベーションを下げるような存在だと思うのであれば、早めに違う会社への転職を考えた方がいいかもしれません。
社員のモチベーションを下げる社長となると、離職者が増えたり、これまで良かった会社も雰囲気が悪くなっていく可能性が高いです。
そして、悪くなる時は予想以上のスピードで進んでいくので、少しでもそのような気配があるのであれば、さまざまな可能性を想定しておくといいでしょう。