会社にはダメになる兆候があります。
そして、ひとつでも会社がダメになる兆候が出てきてしまうと悪い方に進む可能性が高く、そのスピードも速いことがほとんどです。
取り返しのつかない方向に進み、会社や組織が崩壊してしまう会社がダメになる兆候を見ていきましょう。
会社はダメになりだすと早い
これまで順調だった会社なんだから簡単にダメになることはないだろう、と思うかもしれませんが、会社がダメになる兆候が現れてからダメになっていくのは意外と早いものですし、ダメになったらもう落ちるとこまで落ちていくのも早いことが多いです。
つまり、ある日を境に急に悪化の一途をたどるということはどの会社にも起きる可能性はありますし、中小企業であればその影響はより大きく早く進行すると考えてもいいでしょう。
どの会社でもダメになるときはダメになるということを念頭に置き、会社がダメになる兆候や危険性を早めに嗅ぎ取ることで、自分を守る行動を取りやすくなります。
どのような動きや状態が会社がダメになる兆候と考えることができるのか、把握していきましょう。
会社がダメになる兆候:イエスマンの増加
経営者や管理職が自分の周りや意思決定の場にイエスマンを重用するようになると、会社はもうダメになってきだしているという可能性が高いでしょう。
ダメになるというか、うまくいかないときに厳しい声を受け止めたり、現実を直視し自分の過ちを認められる方でなければ立て直しをすることはできません。
会社がダメになっていくというときは、なにかうまくいかないことが起きていることがほとんどですが、その際に厳しい声を遠ざけ、現実逃避をして自分の非を認めないタイプが舵を取っているのであれば、ダメになるしかないのです。
会社がダメになる兆候:ルールや制度の増加
新しいルールや制度が増えるのも会社がダメになる兆候です。
適切で必要なルールや制度であればいいのですが、思いつきのようなものであったり、社員に制限を課すものである場合などは会社がおかしな方に行っていると考えていいでしょう。
また、このように安直にルールや制度を作る場合は、できたのに誰も覚えていないし利用もされない、言い出しっぺが忘れていたり守っていない、などになることもあり何のためにやったのかすらわからなくなることもあります。
会社がダメになる兆候:中途社員の管理職の増加
中途社員が入ってくることは悪いことではないですが、管理職などの役職者に中途入社者をすぐに向かえている体制だと崩壊する可能性が高まってしまいます。
優秀な人であっても、会社や環境が変われば力を発揮しにくいこともありますし、元からいる人たちは出世できなくなった、これまでと変わってやりにくいというネガティブな感情を抱いてしまうことがあるからです。
また、中途で管理職などの役職についた方も前の会社ではというような柔軟性のない考えや対応をしてしまい、反感を買いやすいこともあります。
考えもなしにこれまでの経歴などから安易に役職を与えてしまうことで、いろいろな部分にほころびが出て組織全体がダメになっていくということもあるのです。
会社がダメになる兆候:頻繁な役員の交代
経営層などの役員は普通であれば頻繁に変わることはないポジションです。
しかし、そのポジションの人たちが変わるサイクルが早い、辞めていく人が多いというのであればもうその会社は先がないともいえるかもしれません。
本来、会社を導く人たちが順調であれば辞めていくとは考えのくいので、沈没船からいち早く脱出を図っていると考えたほうがいいでしょう。
会社がダメになる兆候:急な目標や戦略の変更
頻繁に目標や戦略を変える、急に違う目標や戦略を言い出すという場合はブレブレの状態であったり、場当たり的に動いていると考えられるので、経営層がアホで暴走しだしているか、うまくいかな過ぎて焦っているかのどちらかかもしれません。
どちらにせよ、会社の状態がうまく行ってはいない証拠であると考えられるので、急に言うことや目指すことなど、上からの方針がブレる会社はけっこうヤバいかもと考えておいた方がいいでしょう。
会社がダメになる兆候:新部署やチームの乱立
焦っていたり、目標や戦略が変わる、役職者が増えることで必要のない部署やチームが新たに生まれていきます。
これも場当たり的な対処としか言いようがありませんが、うまくいかないときに新しい部署やチームを作ればなんとかなると考えてしまうことが多いのです。
目的やすべきことが定まっていない新部署やチームが乱立されることで余計に組織は混乱状態になり、崩壊の一途をたどることになるのです。
会社がダメになる兆候:経理職の退職
経理職の退職も会社がダメになっている兆候と考えることができます。
なぜならば経理職は会社のお金の流れや使用の内容、資金繰りの状況などを把握していることが多く、中小企業であればほぼ一人の経理が担当している場合もあるので、会社の懐事情を一番把握しているといえるからです。
結局のところ、会社がダメになるときはお金が欲しいか厳しい時ということもありますので、社内で一番お金の管理や状況を把握している経理がいなくなるのは危ないと考えてもいいかもしれません。
会社がダメになる兆候:新入社員の早期退職
新入社員が長く働けないような会社も危険な兆候があるといえるでしょう。
定着率が悪いということは、何らかの問題を抱えていると考えられますし新しい人材が居つかずに成長できないということは、長期的に見て今の状態を維持できる可能性が少ないともいえます。
コストをかけて採用したうえに、大事に育てないといけない新入社員が早く辞めてしまうようなら会社の調子が悪くなくてもダメな会社であると考えてもいいかもしれません。
会社がダメになる兆候:優秀な社員の離脱
優秀な社員が離脱するのも大きな痛手であり、優秀な社員がいたことで保たれていた部分があるので退職されるとダメになってしまうということはあります。
また、優秀な社員がひとり抜けたことでほかのまともな社員たちも連鎖して退職してしまうこともあります。
こうなると残るのは使えない社員たちということになるので、当然のことながら会社は余計ダメになっていきますし、まともで優秀な社員が辞めるということは、すでに会社がおかしくなってしまっているということもあるのです。
会社がダメになる兆候:給与の低下や条件の変更
何らかの失態をしたのでないのに給与の低下や条件の変更を求められるのであれば、会社の調子は悪いと考えたほうがいいでしょう。
また、納得できない理由で給与低下や条件変更を求められれば、社員のモチベーションは下がりますし、転職を検討する人が増えて人が離れていく可能性も高まるでしょう。
このように今の会社にいるメリットが減る状況になるということは、もうその会社はダメな方向に進んでいると考えることもできるのです。
会社がダメになる兆候:あらゆる部分の経費削減
給与の低下や条件の変更に通じますが、あらゆる部分の経費削減が声高に言われるようになると危険な兆候かもしれません。
経費削減の動きは悪いことではありませんが、必要な部分の削減やあまりにもケチ臭い言いぐさで言っているとお金が惜しいということで間違いないでしょう。
勝手に導入したような福利厚生やよくわからない内装や設備に金をかけたりはするものの、すぐに撤回したり経費削減で廃止になるなどは末期な会社ではよくあります。
会社がダメになる兆候:社長の失態が露骨になる
多くの場合で会社がダメになる理由は、会社のTOPである社長が失態をしたか暴走や迷走をしているかです。
そして、一度失態をしたら面白いように連続に悪手を指し続けてしまう社長もいるのです。
悪手連発で暴走が隠せないほどに露骨になっている社長がいる会社は、もうダメになる兆候を通り越してダメになった結果と考えてもいいかもしれません。
会社がダメになる兆候や危険を感じたら逃げろ
会社がダメになる兆候や危険を感じたら、多くの場合でその予感は正しいです。
なぜなら、そのように思うぐらいに情報が下りてくることは稀ですし、そのように感じる要素が出ているということは少なからずなにか問題は起きている可能性が高いからです。
そして、会社がダメになる兆候が出ているのであれば、あなたがそれを阻止や改善することはできないと考えたほうがいいでしょう。
一度、ダメな方向に行った会社は想像を超えた暴走や迷走をするものですし、これまで冷静な判断をしていた経営者も嘘だろと思うぐらいに悪手を連発してしまうことがあるからです。
つまり、あなたが何らかの会社がダメになる兆候を感じたら、ほとんどの場合でもう手遅れと言えるでしょう。
そうなれば、今の会社にいることを考えるよりは早く新しい環境に身を置けるように行動を開始したほうがあなた自身のためにもなります。