同じ会社、同じ職場内で、
足の引っ張り合いをしているのを見たことがありませんか?
見たことがなくても足を引っ張ってるなと感じることもないでしょうか。
なぜ組織として大きな目的は同じであり共有する間柄である、
同じ会社や職場内でも足の引っ張り合いが起きるのでしょうか。
会社や職場で足の引っ張り合いが起きる理由
同じ会社や職場で足の引っ張り合いが起きる理由は、
大きく言えば人間の欲のせいとも言えます。
いろいろなタイプの人間、異なる考え方の人間、年齢も性別も違う人間が、
同じ価値観で物事に取り組むのは不可能です。
こうした違いや個々人の考え方や価値観の差で、足の引っ張り合いが起きてしまいます。
まったく足の引っ張り合いがない会社というのはないのではないでしょうか。
ですが、足の引っ張り合いが酷いという会社や職場もあります。
足の引っ張り合いが起きる原因について考えていきましょう。
単純な嫉妬から足の引っ張り合いが起きる
会社や職場内で足を引っ張る人は、
単純な嫉妬心から行っているという場合があります。
簡単に言えば、仕事ができる人や成果を上げている人を妬んで、
足を引っ張るという行為に及ぶわけです。
成果を出せていない、仕事ができていない人の性根が悪いとも言えますが、
- 成果を上げていないのに評価されている
- 無能なのに高い地位にいる人がいる
- 何もしてないのに威張っている
- 他人の成果を横取りしている
という状況の会社は、仕事ができる有能な社員が馬鹿を見ているので、
仕事ができる社員も足を引っ張るような行為を取ることもあります。
この場合は、気持ちはわからなくはないですよね(笑)。
人の好き嫌いからも足の引っ張り合いが起きる
多くの人が会社にはいますので、好き嫌いというものは当然生まれます。
個人的な好き嫌いを仕事に持ち込まないのは重要ですが、
人間そこまで割り切って行うのは難しいものです。
無意識に嫌いな人との仕事は、
- 手を抜いていたり
- 適当にしてしまったり
- いい加減にやってしまったり
- 後回しにしたり
などということはなくはないでしょう。
この気持ちもわからなくはないですが、足の引っ張り合いということもできます。
酷い人だと、あの人嫌いだからやらなーい、みたいな、
クソガキみたいな態度を取るような人もいますからね。
無責任野郎が仕切ると足の引っ張り合いが起きる
通常であれば、上の人間が責任をもって、
仕事を進めていくことになりますが、
無責任野郎が上の立場だと、責任を持たないので、
社内の状態も関係性もカオスになって失敗してしまいます。
- とにかくどうしたらいいのかわからない
- 意思決定者からの指示が全く来ない
- 責任の所在が不明
- 失敗の責任の押し付け合い
と、本来の責任者が機能していないと、
いち社員に責任が押し付けられてしまうようになるので、
社員間での失敗の要因や原因を押し付け合うようになり、
足の引っ張り合いと化してしまうのです。
露骨な成果主義で足の引っ張り合いが起きる
経営がうまくいかなくなると、
現場にも売り上げや成果を押し付ける経営者がいます。
働く社員も売り上げや成果をを意識しないといけない部分ではありますが、
各人や部署で競わせようとする成果主義を無能な経営者は導入します。
競争意識が働き相乗効果で伸びれば理想的ですが、
上手くいっていない中で責任を経営者から現場に下しただけであり、
各々がうまくいっていない結果が会社がうまくいっていない結果であるので、
相乗効果は期待できずに、足の引っ張り合いが生まれます。
競争を煽ることによって今まで行われていた協力する意識が薄れ、
社内も険悪になり、敵視し合うようにまでなって足の引っ張り合いになるのです。
会社への不満から足の引っ張り合いが起きる
会社へ不満を持つ社員が増えてくると、足の引っ張り合いが起きます。
足の引っ張り合いというか、会社潰れろ!までエスカレートする場合もあります。
不満は一部で甘い汁を吸っている人間たちに向きやすいので、
泥水をすすって会社に本当の意味で貢献してはいる、
これまで会社を本当の意味で支えていた人たちが、
この会社の利になるようなことしたくねえよって感情になり、
足を引っ張るようになっていくというか、
今までのような働きをしてくれなくなって足を引っ張ることに繋がるのです。
無能社員が多いと足の引っ張り合いが起きる
無能な社員が多い会社も足の引っ張り合いが起きやすいです。
なぜなら、無能社員は足の引っ張り合いでしか競争できないからです。
成果や実績を積み上げられない中で、
他の人より自分が上に見せるには、他の人を貶めるしか、
やりようがないということでしょう。
無能社員同士どんぐりの背比べといいますか、マイナス同士ではあるのですが、
ゼロにする、プラスにするという努力ではなく、
相手を自分のマイナスよりもっと下へする!という意識だけが働き、
常日頃から足の引っ張り合いをするだけの日々になるのです。
マウントを取りたい奴がいると足の引っ張り合いが起きる
無能と通じる部分でもありますが、
何かとポジション取りをしたり、マウントを取りたがる人は、
足の引っ張り合いをしてきます。
例えば、何もわからない新人に対して、適当に扱ったり、
わからないことを丁寧に教えてあげない、などの態度で、
人を見下し、自分を上だと思わせ、マウントする人がいます。
これは、マウントしたい心理からくるのでしょうが、
足の引っ張り合いをしているとも言えますよね。
まったくプラスになる行為ではないので、
ただ単に威張りたい、マウントして優位に立ちたいと考える人は足を引っ張ってきやすいです。
正しい評価ができない会社は足の引っ張り合いが起きる
正しい評価や判断を経営者や上層部が出来ていない会社は、
足を引っ張り合いが起きてしまいます。
正しい評価ができないので、不満は高まります。
正しい評価で組織ができていないので指揮系統がカオスになります。
正しい評価ができないので全ての判断が失敗に繋がります。
このようなダメな会社としか言えない状態では、
足の引っ張り合いが起きる要素しかないとも言えますし、
足の引っ張り合いしかやれることがない会社とも言えます。
社長や幹部らが足の引っ張り合いをしている会社もある
会社や職場の足の引っ張り合いについて紹介してきましたが、
ダメな会社、末期的に終わってきている会社は、
社長や幹部が率先して足の引っ張り合いをしていきます。
もう何をしても失敗が続いている中で、
どうにかして自分らに責任や矛先が向かないようにするか、
という部分しか考えていないので、
社内に共通の敵を作ったり、落第社員のレッテルを貼ったり、
自分たちで実現不可能なことや知識がないことを社員に押し付けたり、
と不適材不適所な配置や、不相応なことばかりを課したり、
会社として非現実的な妄想に突き進もうとしたりして、
社長、経営者や幹部が足の引っ張り合いどころか、
会社の息の根を止めたいとしか思えないぐらい異常な思考や行動をとるようになるのです。