売り上げが落ちてきて、業績が不振になって、
と経営が苦しくなってくると、現実逃避する会社があります。
なぜ、現実逃避をして、問題を改善しようとしないのかは不明ですが、
実際に見た、10個の現実逃避の奇怪な行動を紹介します。
夢と妄想を語るだけの会議
会社の現実逃避の典型例として、夢と妄想ばかりを語る会議の場ができます。
まぁ会議なんて言えたもんではないんですが。
自分たちの実力や技術、予算を考慮しない夢ばかりを並べ、
現実的な問題点の話はしないで、妄想トークに終始するようになります。
実現できれば、そりゃ億万長者やんって内容を話して悦に入り、
なぜか話したことは誰かが達成してくれると言わんばかりのスタンスでいるのです。
ただ単に夢と妄想を語るだけ語って終わりなので、は?という状態になります。
経営者の現実逃避に付き合わされるだけの時間なので何の意味もない時間になります。
業界の市場の何パーセントを確保という机上の空論
一応、経営が悪化しているので売上を得る方法を考え出そうとはします。
ですが、無能な経営者やイエスマンが提示したのは、
ある業界の市場を出して、その何パーセントのシェアを確保すれば、
売り上げが爆増だ!ガハハ、みたいな残念な机上の空論でした。
実際に聞いたのを例として見ると、
ある業界の市場が、1000億円あると言い出して、
その内の、1%のシェアを獲得すれば、1億円だ!ガハハ、
という内容でした。
それを言うだけ言って、どう動くかわからないから何も指示はしません。
そうなるようにやってと丸投げしてみたり、
机上の空論でしかない概算を出すだけで満足してガハハと去っていくのです。
仕事ではなく遊興に投資
経営が傾いて苦しい懐事情になるのが目に見えているのに、
なぜか必要な投資ではなく遊興費をじゃんじゃん使いだします。
また、無駄な出張、飲み会、などの経費も増やします。
見栄からなのか、危機感がないのかわかりませんが、
遊興費は惜しみなく使うという現実逃避としか思えない行動をしだします。
僕が実際に見た例だと、社長自らが経費でゴルフ部なるものを作り、
イエスマンや無能社員とゴルフをするという無駄なことを始めたりしてました。
節税対策などの意図があるのか不明ですが、
社員の忠誠心を保つために仕事以外の遊興に投資しているのでしょうか?
二兎を追う者は一兎をも得ずなプロジェクトの乱立
無能な経営者でも目に見えて減る売り上げを見れば多少は動きます。
ですが、思いつき連発のプロジェクトを立ち上げて乱立し、
二兎を追う者は一兎をも得ずとはよく言ったもんだというように、
全部が中途半端になったり、無駄に時間や調査はさせたものの、
なかったことになっていたりと、残念な結果になります。
プロジェクトを立ち上げることで、一瞬でも好転へ向かっている風に感じられる、
現実の問題以外の思考ができるという現実逃避のためだけに、
実現できる可能性もないプロジェクトを乱立させているのかもしれません。
計画性のない人材募集・広告投資
ひたすら成果が出ない、売り上げが落ちているのに、
なぜか人員の拡大はやめません。
むしろ、人材募集を拡大してしまう傾向があります。
会社が順調とでも現実逃避をし過ぎていかれた勘違いをしているのでしょうか?
また、広告などにも費用を投資します。
もともと、サービスが悪い、実力がないから売上が落ちていると認識しないで、
宣伝すればするだけ売上が高まると安易な発想に切り替えて、
人材募集で奇跡的な優秀な人材が来てくれないか、
広告の効果で何もせずに仕事がバコバコくるようにならないか、
という現実逃避に期待していくのです。
決起会・親睦会の頻度増
ダメな人間同士、無能社員、無能管理職、イエスマンという、
会社の害悪たちだけが集まる、決起会、親睦会がしょっちゅう開催されます。
もちろん経費ですので、金の無駄です。
仲間同士で、酒を飲んで現実逃避しているのでしょう。
仕事なんてひとつもしていないか、無駄なことをしているだけの人間が、
会社を立て直す的な建前で酒を煽り、頑張ろう!などど抜かしている光景は、
地獄絵図としか言いようがないぐらい狂っていますよね。
まともな社員に対する風当たりを強める
こんな狂った会社でも、まともな社員がいたから今まで持っていたのです。
ですが、まともな社員はこのような現実逃避の被害者になりやすいです。
思い付きや妄想を押し付けられて、やっといてという立場になってしまうからです。
ある程度が我慢するでしょうが、限界は来ます。
無理なことはまともな社員でも無理ですので辞めて転職となるのが当然です。
そうしたまともな社員を辞めるまで、押しつぶし、
辞めたら辞めたで、あいつはダメだったなどと悪口を言ったり、
裏切り者だ!と言ったりして、アホ同士は自分たちは悪くないと安心し合おうとします。
ああ、なんという間抜けっぷりなのでしょうか。
現実逃避が過ぎると、自分たちは優秀なのに何かのせいでうまくいかない!
みたいな、被害妄想まで始まってしまうのです。
頻繁な社内編成の変更や人事異動
思い付きや机上の空論、妄想トークでプロジェクトが乱立したり、
まともな社員が去って行ったり、
無駄な採用活動があり、新規に入ってくる人が増えるので、
頻繁に社内編成の変更や人事異動が行われます。
あっちにいったり、こっちにいったり、
責任者が責任逃れのために生贄を立てたりと、
ただでさえガタガタだった組織を、定期的によりガタガタにしていきます。
おそらく暇な経営者や管理職はやることがないので、
組織図を作ることだけが唯一の楽しみなのかもしれませんね。
無駄な部署が出来たり、幹部の枠が増えたり、肩書ができていたりと、
迷走を続ける会社ほど、よくわからん組織図になっていくのです。
社長が俺ならできると嘯く
これまで現実逃避を率先して行ってきたバカ社長ですが、
何ひとつ実現できなかったことが話題になると、
俺がやってればできた!
などと抜かして、また現実逃避をします。
これを言うなら、じゃやって見せろよ!という話ですし、
ケツに火がついてる状態なんだから、黙ってやっとけよ!
という話なんですが、実際にやることは決してありません。
ただ、俺ならできた、誰々に任せたのは失敗だった、期待外れだった、
などと自分のせいで実現できなかったわけではないという言い訳をするだけです。
言い訳だけならまだいいですが、現実逃避で頭がフワフワのバカ社長は、
俺ならできるを信じている部分があるので、新たな事業を立ち上げる!などと抜かし、
沈没船をアホのイエスマンに任して、トンズラしようとしたり、
紹介してきたことの負のループを倒産までやり続けるのです。
内外への業績順調アピール
業績は落ちる一方、無駄な経費は増える一方、
まともな人間は去り、ゴミだけが居座り、回復の兆しも見えない中、
現実逃避なのか、もう頭が悪いだけなのかわかりませんが、
内外に向けて、業績は順調だ!とアピールします。
忘年会や社員が集まる飲み会では、確実に順調だと抜かしますし、
公式サイトやSNSでも羽振りが良いイメージ作りに必死になります。
好調だと見せるために、また無駄金を使うわけです。
もうここまでくると現実逃避というよりは、別の現実が見えている状態です。
何度も立て直すチャンスや改善するキッカケはあったのに、
現実逃避をしていった結果、時すでに遅しになってしまうのかもしれませんね。
会社が現実逃避を始めたら崖っぷち
会社が現実逃避を始めたら、終わりの始まりです。
というか、もういつ終わってもおかしくない状態かもしれません。
現実逃避の前の段階から、会社ヤバくないか?と感じていた方もいるでしょう。
一社員でありながら、ヤバそうだなと感じた段階で、
けっこうヤバいと考えていいでしょう。
普通は、管理職以上でないと会社の内情はわからないからです。
中小企業であれば、社長や幹部との距離が近いのでより感じやすいかもしれません。
実際に、経営が悪化する前から迷走が酷く、より悪化させている場合もありますし、
急な動きや変化というのはあり得ない話ではありません。
経営者や幹部たちもこのような急激な動きを目の当たりにすることで、
現実逃避するという行動になっているのかもしれませんね。
どっちにしろ、問題が起きた際に対処しないで現実逃避する会社は終わっていますので、
思い当たる部分がある方は離脱の準備を急いでおきましょう。