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「仕事を頑張る」が仕事を増やす・残業するという間違った仕事の頑張りで価値観が止まっている問題

「仕事を頑張る」が仕事を増やす・残業するという間違った仕事の頑張りで価値観が止まっている問題

仕事を頑張る、仕事を頑張ろう、

と思うことは悪い事ではありませんが、

働き手自身も、雇用する会社側も仕事を頑張っていると、

自認したり、評価する場合に、

ただ単に仕事を沢山抱えている残業を多くしているという、

間違った仕事の頑張りを頑張っているとする価値観で止まっていませんか?

「仕事を頑張る」を履き違えていない?

仕事を頑張るってどういうことでしょうか?

会社の中で仕事を多く抱えたり遅くまで残業することでしょうか?

やりたいなら、やればいいですが、それは仕事を頑張っているとは言えないでしょう。

確かにやってはいるとは言えるでしょうが、

頑張っているかどうかはよくわかりませんよね。

しかし、仕事を頑張っているイメージは、

ひとりで多くの仕事を抱えて、遅くまで残業をして、

休む暇もなく働いている状態が、仕事を頑張っているとされやすいのは確かです。

これは、仕事を頑張るを働き手も企業側も履き違えて、

今日まで仕事の頑張りに対して間違った価値観のままいるということでしょう。

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仕事を頑張ると苦労自慢は違う

本来、仕事を頑張るということは、

目の前のタスク、やるべき仕事を早くこなして、

成果を生み出すということではないでしょうか。

会社に所属してい働いている場合、このことを見失いがちです。

例えば、自分ひとりで働いていると考えてみてください。

仕事を多く抱えて、遅くまで仕事をすることに何の意味があるのでしょうか?

それに応じて成果や報酬が比例しているならまだ理解できますが、

それは会社の仕組みがそうだからであって、ひとりで働いている場合、

利益を出すためにどうするか?が重要になりますよね。

大きな利益を出せるようになって、頑張ったといえる状態になるわけであって、

どれぐらいの量の仕事を抱えた、何時まで仕事をした、休まずに働いた、

というのは苦労自慢にはなりますが、仕事を頑張ったということとはズレているのです。

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仕事を頑張っているように見える人が頑張っているとされる

なぜ、本来の仕事の頑張りが働き手にも企業側にも理解されていないのでしょうか。

それは、仕事の頑張りを判断する価値観が間違えているのと同時に、

仕事を頑張っているように傍から見える人が仕事を頑張っている

とされてしまうからです。

遅くまで仕事をしていてえらいな!とか、

ひとりで多くの業務を抱えて凄いな!とか、

私はこれだけやってます!僕は誰よりも働いています!という、

結果ではなく状況であったり、そんな感じがする雰囲気で、

仕事を頑張っているということにされてしまうのです。

また、本人も仕事を頑張っていると錯覚を起こすのです。

冷静に考えれば、残ってるだけじゃんとか、

一人で抱え込んで非効率じゃない?とか、

頑張ったのはわかったけど頑張りの成果はどうだったの?という部分までは、

会社も本人も頭が回らないのでこの価値観のまま進んでしまうのです。

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仕事頑張ってます!アピールが会社に評価される

仕事頑張ってます!アピールが上手な人が評価されますので、

実態としての頑張り、成果に反映された頑張り、

かどうかは、関係ないわけです。

例えば、効率的に仕事を進めていて成果を出している方でも、

頑張っているアピールが上手な人より評価されないことはよくあります。

会社は成果を個人単位で評価することはほぼないです。

ミスは個人に押し付けますが、成果はみんなのもの!みたいな風潮があったり、

>頑張っている風の人のおかげだな!と雰囲気で決めたものの考えをします。

このような適切な評価が下せない会社からは、

まともな社員は愛想をつかして出ていってしまいますし、

頑張りを履き違えた社員が非効率のまま仕事をしていき、

それをアホみたいに評価する仕組みは変えないので、ダメな会社になったり、

ブラック化していくことに繋がるという可能性も孕んでいるのです。

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仕事の頑張りをちゃんと評価するのは難しい

仕事の頑張りってちゃんと評価するとなると難しいものです。

おそらくほぼ適切に評価できている会社はないのではないでしょうか。

成果につながらない頑張りも評価すべき時もありますし

成果は雰囲気に流されない頑張りとしてキチンと評価すべきです。

また、ひとりの頑張りの要因とも言えないことも出てきますし、

ひとりの頑張りが要因であったとしても、組織やチームの成果の一部、

と評価されてしまうこともありますよね。

仕事頑張ってる風が評価されるのは、

このように頑張りをしっかり評価できる術や仕組みが会社にないという部分もあります。

頑張りというわかりにくく曖昧な部分を目に見える形で評価するというのは、

生半可なことじゃ本来は出来ないはずですが、

なんとなく雰囲気の頑張りをこれまでなんとなく評価してきたことで、

そういうもんだから、みたいになってしまっているのではないでしょうか。

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仕事の頑張りと無駄な努力の区別をすべき

仕事は頑張るということでは本質的にないということを理解すべきです。

無駄な努力を評価するのが日本は企業文化なのかもしれませんね。

例えば、業務に関係ない資格でも取得すれば評価されたりしますし、

昇進に対して試験なるものを突破すれば昇進などもあったりします。

お受験の文化であったり、小学校的な努力推奨の名残なのかもしれません。

結果は出なかったけど、みんな頑張ったな!みたいな、

よくわからない青春的な価値観に意外と会社も支配されている部分があるのです。

いやいや、これこれこういう問題がありますけど大丈夫ですか?

などと指摘した場合にも、

みんな頑張って仕事してるのにそういうこと言うのは酷い!

みたいな、頑張っているに逃げていく会社ってのもいます。

都合の良い言葉である頑張りを自己都合で使う会社はダメになっていくでしょう。

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仕事頑張ってる風が評価されるから無能が出世する

結局、仕事頑張ってる感じがする、

仕事頑張ってる風の人間が評価される仕組みが会社にはあります。

ですから、無能な社員でも出世していくわけです。

そして、その無能な社員がまた頑張ってる風を評価して、

頑張ってる風の無能集団が一軍として形成されていくことになります。

こうなればなるほど会社はダメになりますし、

業績が悪くなった時に打つ手がなく会社が暴走していくことになります。

また、この過程で成果を出していた効率的な社員が、

無能が出世していくのを見て会社に見切りをつけていくことでしょう。

無駄な努力は努力であっても無駄なわけで、

頑張ったのかもしれませんが、頑張っているとはなりません。

この区別がつかないような会社は一度崩れ出すとと急激に転がり落ちていきます。