普通にやればもう終わっているはずなのに、大した仕事量じゃないのにと感じさせてくれる、わざとゆっくり仕事をする人は身の回りにいないでしょうか?
何を思って、仕事をわざと遅くするのでしょうか。
わざとゆっくり仕事をする人の理由と問題点について考えていきましょう。
わざとゆっくり仕事をする人は二つのタイプがいる
わざとゆっくり仕事をする人は大きく二つのタイプに分けて考えることができます。
- ズルや楽がしたくて仕事をわざと遅くする人
- 仕事から逃げたいがために仕事をわざと遅くする人
わざと仕事を遅くする、というのは文字通りわざとやっているわけですので、意図的に仕事を敢えて遅くしているという状態ですよね。
ですので、わざと遅く仕事をすることで、他の仕事をしないようにズルや楽をしたいという考えや、残業代を稼ぎたい、忙しい感じを演出したいという意図を持っている場合があります。
また、難しい仕事や面倒な仕事から逃げたいがために、今している仕事をわざと遅くやって、手が空いていないので無理ですというような印象操作を企んでいる場合もあります。
どちらにしても、本来終わっているのが普通な仕事であったり、残業などが発生するわけもない状態でもダラダラと仕事をしている人たちというのが実態ですので、わざとゆっくり仕事をする人を野放しにするのは得策ではないでしょう。
仕事をわざと遅くする理由や狙いとは?
仕事をわざと遅くする理由や狙いで共通しているのは、多くのタスクを抱えないようにしたいという気持ちです。
あれもこれもやらなくてはいけない!という状況は誰であっても大変ですし焦ってしまいます。
また、業務時間内や期限までに終わらない可能性も高まってしまい、できるだけマルチタスクを避けたいというのは誰しも少しは思うことでしょう。
わざと仕事を遅くする人は、マルチタスクや忙しい状況を回避するために、なにかひとつの仕事をゆっくりとやるようにします。
なにもしていないという状況だとまずいので、気持ちを入れればすぐにできるようなタスクをできるだけ長く抱えようという狙いがあるのです。
いつでも終わらせられるようなタスクをわざとゆっくりやることで、ストレスがなく仕事もできますし、残業代を稼ぐ名目にも使えます。
何かをやっているという状態ではあるので、他の依頼や仕事を頼まれた際も、これをやっているのでという言い訳にもするわけです。
意外にも、タスク量やタスクにかかる時間は会社で適切に管理されていなくて、雰囲気の部分が強いので大した仕事でなくても、ゆっくりやって仕事をしている風に見せて仕事から逃げいてるのがバレにくいので、このようにわざと仕事を遅くする人たちが生まれてしまうのです。
わざとゆっくり仕事をする人の問題点
わざとゆっくり仕事をすることが通用しているからこそ、わざと仕事を遅くする人が今も普通にいるわけですが、問題がないかというと問題はあります。
なぜなら、わざとゆっくり仕事をする人がいるせいでその影響を受けている人がいるからです。
全員が普通のペースで仕事をしていれば負担は平等ですが、わざとゆっくり仕事をする人がいるということは、その分、多く仕事をしている人が出てきてしまうということです。
つまり、仕事の総量は変わらないわけですから、誰か進みが悪い人がいれば、進みが早い人がその分を補っているというのは当たり前のことです。
しかし、これが定常化してしまえば、不平等になりますしまともに働いている人は損を感じてしまうこともあるでしょう。
また、適切なマネジメントやタスク管理ができている状態ともいえないので、それはそれで問題です。
わざと仕事を遅くする人が野放しになっている状態では、部署内でのタスクの偏りによる不満や生産性の低下、適切なマネジメントやタスク管理ができていないという証拠ともいえますので、問題が顕在化していないとしても、そもそもわざと仕事を遅くする人がいるという状態自体が問題なのです。
仕事をわざと遅くする人がいる時点で問題
仕事をわざと遅くする、わざとゆっくり仕事をする人はいる時点で問題がある状態です。
しかし、どの職場にもいるといっても過言ではないかもしれません。
問題があるが顕在化していない、わざとゆっくり仕事をしているどうかを客観的に判断できない、タスクや進捗を適切に管理していない、というわざとゆっくり仕事をする人だけの問題だけでなくマネジメント部分の欠陥による影響もあり、野放しになっているということが多くあるのです。
確かに、人それぞれスピードや能力が違うので差が出てきてしまいますが、より多く仕事をしている人はその分評価されなくてはいけませんし、わざとゆっくり仕事をする人の評価は下げられなくてはいけません。
わざとゆっくり仕事をしていても評価は変わらないし別に大丈夫だわ、という状態が一番問題ともいえますし、適切な評価を下せない会社に勤めているとも考えられます。
これがまかり通るのであれば、真面目に仕事をするのは馬鹿らしいですし、真面目に仕事をしても評価されない可能性もあるわけで、会社自体に見切りをつけてしまうことも必要なのかもしれません。