めんどくさがりは仕事ができないのではなく、むしろ仕事ができる人はめんどくさがりであるということがあります。
めんどくさがりの方が仕事をサボったりしやすそうに見えますが、早く仕事を片付けている人ほどめんどくさがりであるということがあるのです。
めんどくさがりが仕事ができる理由について考えていきましょう。
なぜめんどくさがりの方が仕事ができるのか?
めんどくさがりが仕事ができるというよりは、仕事ができる人はめんどくさがりであると言った方が適切かもしれません。
なぜなら仕事において、仕事が多く終わらない、次々と仕事が着て落ち着かない、などの状態は面倒でしかないからです。
つまり、これらの面倒な状態を回避するには仕事を早く終わらせる、仕事を効率よく進めるという仕事ができる人になる必要があるわけです。
仕事ができる人は、面倒が嫌いだからこそめんどくさがりでもあるということです。
このような仕事における面倒を適切に回避するために仕事をしっかりとこなしているめんどくさがりは、仕事ができるということができるでしょう。
めんどくさがりが仕事ができるのは効率重視だから
面倒を避けるためには効率的に仕事を進めて手が空いている状態にしなければいけません。
めんどくさがりは、なるべく暇な状態を作るために仕事を効率的に進める工夫をしています。
普通は3日かかることでも1日で終わらせておく、というような面倒に対してのリスク回避を徹底していることが多いのです。
また、仕事ができるめんどくさがりは残業が極端に嫌いで、定時で帰るのはもちろん、やるべき仕事が終わったら帰りたいと思ってるぐらいに効率重視であることが多いです。
無駄にダラダラと職場にいるのは時間の無駄であると考えていて、ある意味でめんどくさがりながらも集中して仕事をこなす真面目な人であることが多いのです。
無駄を排除して、優先順位を考えて、余裕を持って仕事を進めるという仕事ができるめんどくさがりは仕事を効率的に進めることを意識しているのです。
このように仕事を進めているので、なにかミスやトラブルなどが起きた際も普通の人よりも余裕があったり、対処する時間があるので、大きな問題にならないで済むということもあります。
しかし、仕事ができるめんどくさがりは自分の気持ちとは裏腹に仕事ができる故に仕事量は多い傾向があり、本当の意味で暇な時間を過ごすことは少ないです。
仕事をするスタイルや意識としてのめんどくさがりともいえるので、暇な状態や無駄なことをしたくないがゆえに生産性が高く、残業は少なかったとしても業務時間内の仕事量は多く、業務時間内で終わらせるために集中し全力で仕事をしているのが、仕事ができるめんどくさがりと言えるかもしれません。
仕事ができるめんどくさがりのタイプとそうでないタイプ
めんどくさがりのすべてが仕事ができるというわけではなく、めんどくさがりがゆえに仕事ができない、しないという方もいます。
その方たちのイメージからめんどくさがりは仕事ができないという印象になっている部分もあるかもしれません。
仕事ができるめんどくさがりのタイプと仕事ができないめんどくさがりのタイプの大きな違いは、するべきことをして楽をしたいかそうでないかという部分です。
仕事ができるめんどくさがりタイプは自分がすべきことを早く終わらせて余裕を作りたいという考えで働いていますが、仕事ができないめんどくさがりタイプはそもそも仕事をしないで楽をしていようと考えています。
簡単に言えば、仕事をしているフリをしたり、わざと遅くしたり、簡単な仕事をダラダラとしているよいうような非生産的な行為をしている人たちです。
確かに、このようにしていれば難しい仕事から逃げられるかもしれないので面倒には巻き込まれないかもしれません。
また、このような仕事ぶりでも残業を多くしていれば頑張っていると評価してしまう会社があるのも事実です。
しかし、本質的にはただしごとからにげいているだけですのでスキルや知識、経験は身につきませんし、その会社にずっといられるのでなければ市場価値も低くなるでしょう。
このような人材でも口八丁手八丁でなんとなく良い評価や世渡りできてしまうのが日本の企業文化ともいえますが、はっきり言って無能で使えない社員でしかないうえにめんどくさがりなカスとしか言いようがありません。
仕事ができるめんどくさがりは評価されにくいことが多い
ダラダラ残業している人が頑張っていると評価される傾向が日本企業には結構あると言いましたが、しっかりとタスク管理や進捗管理、生産性を把握して評価できている会社は少ないので、多くの場合で雰囲気による評価になってしまっている場合があります。
その際に、仕事ができるめんどくさがりは残業が少なく、そつなく仕事をこなしているので頑張っていないと思われがちです。
逆に無駄な作業をしていたり、ダラダラと残業している人の方が頑張っていると評価されてしまうというようなことが起きてしまっているのです。
このようなことが多いので、優秀な人ほど早く会社を辞めてしまうのかもしれませんし、このような評価をしているからこそ無能社員がのさばれるのかもしれません。
どちらにせよ、誰の迷惑にもならず生産性も高い仕事ができるめんどくさがりは評価されにくい傾向があり、損をしていると感じてしまうことにつながるので、仕事ができるめんどくさがりはモチベーションを失い職場から去ってしまいやすいですし、頑張っていることを評価されないというやるせなさを味わう可能性が高いです。
めんどくさがりだからこそ仕事ができるという部分がある
仕事ができるめんどくさがりは有能で無駄を嫌う社員が多いですが、適切に評価されにくい傾向があります。
しかし、残業したくない、自分の時間を確保したいと考えているのであれば、仕事ができるめんどくさがりの仕事ぶりや考え方は参考になりますし、適切な評価ができるような会社であれば、こういう人材でないと生き残れなくなるでしょう。
人手不足から生産性の向上や業務効率化はよく言われていますし、デジタル化やIT化、テレワークの増加などでデータや数値は管理しやすくなっていており、仕事ができるめんどくさがりのような働き方の方が価値があると考える企業も増えてくると予想されます。
同じ時間を会社で働くのであれば、無駄なく仕事をこなす方が自分のためにも会社のためにもなります。
あまりにも評価されない、あまりにも目に余る人が見過ごされているという状況でなければ、なるべく仕事ができるめんどくさがりのように働き、自分の価値やスキルを高めて働いてみましょう。