自宅のネット環境やパソコン、スマホの普及で、
どこにいてもオンラインに繋ぎやすくなっていますし、
様々な分野でオンライン化は進んできてはいます。
また、新型コロナウイルスの影響でこれまで議論すらされていなかった、
在宅勤務やリモートワークも話題になりましたよね。
ある意味、新型コロナウイルスが在宅勤務のスタンダード化のキッカケになるか?
という期待もありましたが、緊急事態宣言が解除されると、
多くの会社は在宅勤務も解除してしまいました。
なぜ日本では在宅勤務が広まらないのか理由を考えていきましょう。
なぜ在宅勤務を認めたがらないのだろう?
実際に在宅勤務をした感想から言わせてもらえれば、
在宅勤務で何ら支障なし!というのが個人的な感想です。
ぶっちゃけオフィスも不要だし、すぐそばに職場の人間がいる必要性も感じませんでした。
すべての業種や仕事とは言いませんが、オフィスワーク系はそうではないでしょうか。
連絡も普段の業務からチャットで済ませているのに、
出社を強要するってけっこう矛盾していることでもありますしね。
デメリットや問題をほとんど感じなかった在宅勤務が広がらないのは、
これまでの価値観や会社組織の在り方が否定されるのを恐れているからかもしれません。
今まで重要で当たり前だと思われていたものを、
根本的に不必要で無意味なものだと180度価値観や考え方が変わる、
在宅勤務が広まることをもの凄く恐れている層がいるのではないでしょうか。
在宅勤務が広がらない理由:整備や知識不足
急に在宅勤務と言ってもすぐにできるものでもありません。
ネットワークやセキュリティの整備も必要ですし、
社内に知識がある担当者がいなければ難しい部分もあります。
また、デスクトップで業務している場合は、
自宅に持ち帰るのも大変ですし、無理って可能性もあります。
在宅勤務用のノートパソコンやネットワークを用意しないと、
したくても在宅勤務ができないって場合もあるでしょう。
これまで在宅勤務なんか頭になかった会社が大半ですから、
そもそも急には無理だし、何したらいいの?って状態なのを、
誤魔化すために出社する必要性を説いたりして、
在宅勤務を進めようとしなくなっているという実態もあるのです。
在宅勤務が広がらない理由:オフィス至上主義
なぜ?どうして?という部分は置いておいて、
オフィスで仕事するのが最高である!と決めつけて考えている人がいるのです。
確かにオフィスは仕事をするための場ではありますが、
具体的にどういう部分が在宅勤務より良いのかという部分は説明してはくれません。
ただ単に、これまでの長い間、社会はオフィスで仕事をするのが普通だった、
という部分から思考停止しているだけの考え方です。
オフィスでスーツ着て、なんかカタカタと仕事している感じというか、
コントで再現されるようなサラリーマンと会社の情景というものが、
仕事をするということ!ともう脳に刷り込まれているのでしょう。
今までもそうだったんだから良いとか悪いとかじゃなくてそうあるべき!
という固定概念や変な思い込みでオフィス至上主義という勢力が存在しているのです。
在宅勤務が広がらない理由:オフィス勿体ない精神
そこそこの規模のオフィスを構えていろいろと備品やらを用意して、
それらを使わない環境になるというのが勿体ないから、在宅勤務しない!
というケチ臭い考え方で否定している方々もいるのではないでしょうか。
例えば、オフィスに投資していた場合は、
在宅勤務にしてしまうとまるっきり無駄になってしまいますし、
自社ビルや自社オフィスなどを持っている場合は、
宝の持ち腐れになってしまう可能性すらありますからね。
在宅勤務がスタンダードになっていけば、
駅近物件やオフィスビル、賃貸などの価値観も大きく変わってくるかもしれません。
在宅勤務であれば駅近くでなくても、大きなオフィスもいらなくなりますからね。
そこそこの規模の会社が在宅勤務に踏み込まないのは、
これまでのオフィス投資が無駄になる!と考えているのかもしれないですね。
在宅勤務が広がらない理由:働かないのではという疑念
オフィスにいないと働かないのでは?
という懸念から在宅勤務を尻込みしている会社もありますね。
まぁオフィスにいれば働いているのか?ってことは考えられていないですけどね。
というか、オフィスにいることが働いているということ、って考えているのでしょう。
成果とか生産性とかではなく、
オフィスにいる時間=仕事をしている時間と考えている無能たちで、
オフィスにいる時間が長ければ長いほど頑張っている、
と評価するような、めでたい頭の人たちが多いのでしょう。
多くの会社はこのような風潮や評価をしがちですので、
実態よりも会社にいる時間を優先することしかできない残念な考え方ですよね。
在宅勤務が広がらない理由:変化を恐れる
考えることを放棄して、現状からの変化を恐れる人や会社は多いです。
今までこうだったから、今までうまく行っていたから、
と今までと違う状況になっていたり、うまく行かなくなっているにもかかわらず、
変化することを恐れて乗り遅れたり手遅れになっていくことがあります。
変化を拒み続けると取り残されますし、柔軟な対応が出来ません。
コロナの影響がなかったとしても、IT企業などを自称する会社であれば、
在宅勤務やリモートワークを考えて当たり前と言ってもいいぐらいですが、
妙に凝り固まった頭で、動こうとしない理由としては、
変化したくない、という根本的な意識が作用しているのです。
在宅勤務が広がらない理由:残業を良しとしている
在宅勤務否定派の会社は残業を推奨している傾向があります。
残ってる人間は頑張っているという感覚なのです。
まだオフィスにいるのか、頑張っているなぁ、というアホな発想ですし、
このような評価であるがゆえに社員もオフィスに居たがります。
普通であればさっさと帰りたいものですが、
オフィスにいるだけで評価が上がっていくので、洗脳された社員はウハウハです。
いわゆる頑張っている感じや姿勢を見せることが目的になっていますし、
評価する側も頑張っている感じを見て雰囲気でモノを考えているので、
それらが曖昧になる在宅勤務に気乗りがしないのでしょう。
在宅勤務が広がらない理由:やるつもりがない
在宅勤務が広がらない理由の最大の理由として、
そもそも在宅勤務を導入する気がない、
というのは否定できない事実ではないでしょうか。
特に義務でもなく、在宅勤務をしていなくても企業には何の指導も罰則もないので、
やれる業種や企業であっても、動かないのでしょう。
結局、企業なんてものは倫理で動かずに利益で動くものですので、
在宅勤務にするコストが勿体ねえとか、今まで投資したことが無駄になる、
という考えでしかなく、多少は世間体を気にはするものの、
社員のことを考えて在宅勤務を進めていこう!なんて会社は稀なのです。
在宅勤務をスタンダードにしたくない層が原因
在宅勤務がスタンダードにならない理由としては、
結局は在宅勤務をスタンダードにしたくない層が経営層に多いのでしょう。
社員は在宅が良いといっても、知ったこっちゃないのです。
場所に縛られずに採用活動もできる利点があろうが、
固定費などのコストをカットできるメリットがあろうと、
在宅勤務はダメ!って決め込んでいるのが原因でしょう。
いくら、8割減とか国が推奨して要請したとしても、
やれるところは絶対にやらないといけない、やらないと何らかの罰を与える、
とならない限り、多くの企業は在宅勤務の導入に重い腰は上げないのです。