仕事があるのに残業しない、ということで、
白い目で見られたり、嫌われたりすることがありますが、
原因は仕事があるからということではなく、
仕事があるのに残業しないの正しい判断が出来ていないからです。
残業するべきときと残業しなくてもいいときを、
適切に判断すれば、仕事があろうがなかろうが関係ないのです。
仕事があるのに残業しないのは普通
そもそも、仕事があるのに残業しないのは普通のことです。
完全に仕事が日ごとになくなって退勤することの方が稀だからです。
また明日やるかとか、明日は明日で仕事がある、
という状態で退勤することの方が多いのではないでしょうか?
つまり、多くの場合で仕事があるのに残業しないで帰っているわけです。
ですから、仕事があるのに残業しないことは悪いことだとか、
仕事があるのに残業しないと嫌われてしまうかも、
などと思ったり悩んだりすることがナンセンスな話なのです。
仕事があるのに残業しないのが悪いのではなく、
責任を果たさないで退勤することが悪いということを、
間違わないようにしなければなりません。
ただ単に仕事があるのに残業しないことがダメということはないのです。
仕事のあるなしではなく期限や進捗で残業は決まる
仕事が残っていても残業しないことの方が多いと言いましたが、
仕事のあるなしではなく、残業は仕事の期限や進捗で考えるべきだからです。
明日や明後日にやっても問題がない仕事しか残っていないのであれば、
わざわざ残業をする必要性はないと言えますが、
期限的に今日どうしても進めておかないといけない作業や、
進捗から考えて残業してやらないと厳しいという状況であるなどの、
やらないといけない期限やスケジュールから見た進捗から、
残業をするべきかしないべきかを考えないといけないのです。
残業しないでスケジュール通り進むことが理想ではありますが、
さまざまな要因で遅れやトラブルが起きることがありますので、
状況に応じた判断で残業を考えていかなければなりません。
もっといえば、残業ではなくスケジュールの見直しも必要になることもあります。
つまり、仕事があるのに残業しないというよりも、
仕事の進み具合や期限との兼ね合いを見て残業するかどうかは決まるのです。
仕事があるのに残業しないの判断基準とは?
仕事があるのに残業しないの判断基準としては、
- 必要性
- 優先度
- 期限
- 進捗
- 周囲への影響
を考えて、判断していくべきでしょう。
まず残業する必要性があるのかどうかを考えましょう。
絶対に今日残業してやる必要性がないのであれば、
「残業しない」を選択しても問題はないでしょう。
仕事の優先度も重要な要素です。
優先度が高いものであれば早く終わらせておいたほうがいいものもあるので、
他の業務の兼ね合いも考えて残業する場合もありますよね。
期限や進捗は仕事のスケジュールを考えて残業するかどうかを決める大きな要素です。
周囲への影響としては、残業しないでいても影響がないものなのか、
しないことで周囲に迷惑になる状況かどうかも考えましょう。
あなたの作業待ちで全体が進まない、
あなたの作業の遅れで待たせてしまっているのであれば、
残業して早く終わらせないといけないと考えられるからです。
残業は定時までのスケジュール調整で考える
多くの場合は、8時間労働となっていると思いますが、
8時間の中で業務のスケジュールを考えて働くことで、
今日の進捗がわかってくるものです。
期限がある仕事であれば、期限から逆算して、
- 1日でどれぐらい進んでいればいいか
- 1週間でどれぐらい進んでいればいいか
- 1ヶ月でどれぐらい進んでいればいいか
を決めておいて、
基準をクリアできるように定時まで仕事をすればいいわけです。
定時内の労働時間で終わるように仕事を進めるのが大事です。
1日の基準をクリアしていけば、
仕事が残っていても残業する必要性はない、と考えることができます。
また、基準を持っておくことで、
進捗から残業する必要があるかどうかも自然とわかります。
残業しないといけない状況になるということは、
自分が基準の仕事を達成できなかったか、何らかの影響があって進みが悪かった、
などの残業することになった理由や原因が明確でないといけません。
なんとなく残業するとか周りを気にして無駄に残るのは意味がない行為です。
しっかりと定時内で終わるスケジュールで作業を進めることが前提で、
それでも「仕方ない残業」が出たときにはする、ぐらいでいないといけないのです。
仕事があるのに残業しないは問題ではない
仕事があるのに残業をしないのが問題ではなく、
残っている仕事の内容や状況によるということです。
残業しないと本当にダメな仕事なのか?
という部分から考えていかないと本質的ではありませんし、
そもそも残業しないといけない状況自体が悪いともいえます。
仕方がないことは確かにあるはあるのですが、
会社全体で残業をしないで済む仕事の進め方を考えないといけません。
また、残業に対する間違った考え方や、
残業している人が偉いなどのカビの生えた価値観は捨て去るべきです。
生産性や業務効率をよく話題にするくせに、
未だに残業を美化し頑張っていると評価するような、
矛盾した考え方を持つ人が会社には多くいます。
仕事があるのに残業しないのは普通のことであり、
仕事があるのだから残業しろ!という方がおかしな話です。
この理論だと帰宅できないってことになってしまいますからね。
仕事のあるなしではなく、
「残業してまでする仕事のあるなし」で考えるべきですし、
残業しないといけない状況になったことも見つめ直して、
残業しないで済む状況を作り出す努力が必要になるのです。