どこの職場や会社にも、やる気のない社員はいますよね。
ですが、やる気のない社員と言っても大きく2種類のタイプがいるのです。
どちらのタイプのやる気のない社員かを見極めないと、
やる気を出させることができなかったり、対処や対応を間違えてしまうことになります。
やる気のない社員は2種類に分けられる
やる気のない社員という部分だけで一括りに見てしまうと、
本質的に、なぜこの社員はやる気がないのか?ということがわかりません。
やる気のない社員を、まず大きく2種類に分けて考えてみましょう。
- 仕事ができなくてやる気のない社員
- 仕事ができるがやる気のない社員
の、どちらに該当している社員なのかということです。
やる気のない社員という部分は共通していますが、
大きく違う点は、仕事に対する能力があるかないかです。
つまり、仕事の能力の有無に関らず、やる気のない社員というのは生まれてしまうのです。
同じやる気のない社員と言ってもどう違うのか考えていきます。
仕事ができない・能力がないからやる気がない社員
仕事ができなくてやる気のない社員は、ハッキリ言えば良い存在ではないですよね。
ですが、まだ救いようがある部分としては、
自分で仕事ができないことを自覚している人間が多いということです。
自分は仕事ができないから、自信が出なくやる気も出ない、という状態の方が多いといえます。
例えば、
- ミスが怖い
- わからないことが多い
という部分から、自信を無くし委縮しやる気まで失い仕事もできないままというケースです。
この点は、仕事ができるようにしっかりと指導したり、
ミスをなくす工夫を考えたりして自信を与えていけば、やる気は回復する可能性はあります。
また、最低限の仕事は出来る社員にすることもできますね。
そういう意味では、仕事ができないことを自覚していない人間よりは、
まだ救いようや使い道はあると考えられるかもしれません。
仕事ができる・能力があるが故にやる気がない社員
やる気がない社員の中には、仕事ができ能力が高いのにやる気だけはない、
という社員もいるということを覚えておく必要があります。
なぜ、仕事ができない社員と真逆ともいえる存在であるのに、
やる気を失っているのかという部分から考えなければ、原因はわかりません。
多くの場合、仕事ができるのにやる気のない社員が生まれるのは、
- 上司・管理職の能力が低い
- 会社の待遇が悪い
などの、自分の能力を発揮できる環境でなかったり、
評価や待遇、そもそも会社自体に不満を持っている可能性が高いかもしれません。
不満を解消してあげれば、大きな貢献をしてくれる可能性もあるでしょう。
ですが、早めに転職してしまうなど既に見切りをつけている可能性も否定はできません。
どちらのやる気のない社員かで対応は変わる
やる気のない社員といっても、仕事ができるかできないかで大きく違います。
どちらのタイプでやる気のないのかを見抜かなければ、
適切な対応は出来ませんし、会社の利益も左右される部分もあります。
優秀な人であれば、会社のレベルや待遇に不満を持つと、
すぐにいなくなってしまうということも考えられますし、
表立っては、やる気のないようには見せないという方もいます。
地肩が強いので、やる気を出さなくてもこなしてしまうということもありますけどね。
逆に仕事ができなくてやる気のない社員は、仕事をしてる風にみせるのが上手い方もいます。
バレずに波風立たずに漠然と過ごすという技術を持っているかもしれません。
それに騙されていたり、気が付かないと、
真面目に働いている社員は、不満が溜まり離職していくなんてこともありますし、
アイツ働いてないから、俺もやる気出すのやめようと負の連鎖になるかもしれません。
どちらにせよ、何が理由でやる気がないのかを考えて対処していく必要があります。
どちらか見極めれないなら管理職や会社のレベルが低い
仕事としてやっているのだから、最低限のやる気は出すべきではありますが、
やる気のない社員がどちらのタイプであるか、
それと、何がやる気を失わせているのかを見抜けない、適切な対応ができていない、
という状態であれば、管理職や会社そのもののレベルが低いとも言えます。
優秀な社員を適切に評価できない、使えない社員を無駄に評価する、
などなど、考え方や評価を間違っている状態では、
適切な指導も方針を掲げることは出来ないでしょう。
やる気のない社員は本人が悪い部分もありますが、
なぜやる気がないのか?を考えなければ、ダメな社員を無駄に飼うことになったり、
優秀な社員を逃していくことになるかもしれません。
しっかりと、見極められていない状態ならば、
管理職や会社の先行きに暗雲が立ち込めていく原因にもつながるのです。
やる気だけあってもダメな社員もいる
やる気の話をしてきましたが、やる気はなくても仕事を無難にというか、
それ以上にこなしてしまう人もいるので、難しいところですよね。
客観的にやる気を見ることもできないですからね。
ただ、やる気のない社員は良い目では見られないということはあります。
実際、ほとんどの会社の評価なんて雰囲気や好き嫌いが多いです。
実績や成果の実力で評価ってのは歩合制じゃない限りほとんどないですからね。
ですから、やる気だけあっても使えない社員も五万といるわけですよ。
やる気のない社員には理由や原因があり、会社としても見極めるべきではありますが、
社員にやる気だけあったってそれでいいわけではないって部分もありますよね。
やるべきことをしっかりやる程度であれば、別にやる気などなくてもできると思うので、
まずはやる気がなくてもそれは最低限しておくといいのではないかと思います。