人事は社内の人員を管理していたり、社員の獲得や定着のために仕事をしていることが多いです。
また、人員の拡大や離職率の低下などをミッションとしている場合が多いので、その逆の行為である会社を辞めるということ人事が多いのであれば、少し意識をしておいた方がいいかもしれません。
人事が辞める会社ではどのような問題などが起きているのかを考えて、会社の動向を見極めるヒントにしましょう。
こうして社員は、やる気を失っていく
人事が辞める会社は何かが起きている可能性が高い
まず最初に簡単に言ってしまえば、人事の方がどんどん辞めていくような状態であれば、会社には何かが起きていると考えていいでしょう。
しかも、それはポジティブなことではないと考えてしまってもいいかもしれません。
人事は同じ社員でありながら、会社を動かす側の立場であり、場合によっては評価する立場でもあります。
つまり、人事以外の社員よりも同じ社員と言えども立ち位置が異なる存在であり、経営側に近しい存在です。
よほど問題がない限りは、一般の社員よりも辞めにくいポジションであると考えていいでしょう。
そう考えると、多くの人事が辞める会社は問題があると考えるのが自然ですし、急に人事がどんどん辞めだしていくようであれば、何かネガティブなことが起きている合図と考えられるのです。
人事が辞める会社で起きている可能性があること
実際に人事が辞める会社・人事が辞めていく会社ではどのようなことが起きていると考えれるでしょうか。
すべてが会社が悪い方向に向かっているだけの理由ではない場合もありますが、考えれる要因を見ていきましょう。
会社が悪い方向に向かっている
人事は経営層に近いので、内部の状態を検知しやすいポジションです。
その人事が辞めていくということは、会社が悪い方向に向かっている可能性は考えられます。
しかも、まだ表面化されていない、一見特に問題が起きていないように思えるタイミングであったりするので、周りからすればなんで辞めたんだろう?なんで人事の離職が多いのだろうと、明確な理由が分かりにくいタイミングである場合が多いです。
これは、内情を知りやすいポジションであったり、悪い方向に向かっているのを察知しやすいということから、実際に悪影響が社内に広がる前にいち早く姿を消す人事というのは少なくないのです。
人事内部で問題が起きている
人事も働く一個人ですので、人事内部で問題が起きれば辞めるという判断をしてもおかしくはありません。
たとえば、新しい人事部長がこれまでいた人事の社員たちと合わない、一緒に働くことができないような状態にしてしまうことも考えられます。
このような状況になれば、会社自体に問題がないとしても、どんどん人事が辞めていくということになる可能性はありますよね。
このような社内のいざこざや人間関係はどの部署であっても退職の原因となるので、とくに会社自体に悪い風潮がなくても人事が辞めていくのであれば、人事内で何かがあったと考えることはできます。
しかし、人事内で問題が起きてどんどん辞めていくような状態を作り出した人物が残っていると考えると、遅かれ早かれ会社全体にネガティブなことが起きる可能性があることも否定はできないでしょう。
会社の舵取りが大きく変わった
会社というのは独自の文化があるもので、その文化の形成に大きく人事は関与しているといえます。
おそらく、経営者の考え方や企業文化を良しと思い働いていたであろう人事は、急に会社の考え方や文化が変わってきていると感じると戸惑ってしまうかもしれません。
また、その変化というか逆風を最初に食らうのは人事であり、良いと思えない変化を率先して会社全体に通達しなければいけないとなるとストレスを抱えてしまうでしょう。
このような急激な変化であったり、これまでの価値観や考えを踏みにじるような舵取りは、会社を拡大しようとしたり、人員を大幅に増やそうとしたりすることで、起きてしまいやすいです。
急激に会社や人員を拡大しようとしたり、したことによって大きなひずみが生まれてしまい、それが大きな問題になり、人事や昔からいた社員が離職していくという流れはよくあります。
ヘッドハンティングされている
それなりの規模の会社の人事をしていたとなると、より良い条件で声を掛けられることは少なくないでしょう。
人事であっても良い条件下で働けるのであれば離職しても不思議ではありません。
この場合はどんどん人事が辞めていくとは考えられないですが、意外な人が辞めるというような場合はネガティブなことだけでなく、その人が良い条件のもとに行くだけということも考えれるでしょう。
内部を知る人事や経理が多く辞めているなら危険
会社のなかでも特に問題がなければ辞めにくいポジションは人事と経理です。
そして、人事と経理は会社の内情をよく知る人たちであるということは間違いないでしょう。
つまり、問題が表面化されていなくても人事と経理が辞めていくと感じるのであれば、なにかしらの危険性を嗅ぎ取っておいて損はありません。
また、そもそも人事と経理が定着しにくい会社であればいろいろな部分が杜撰であってリ、問題を抱えている可能性が高いと考えてもいいでしょう。
少なからず会社からは退職者は出るものですが、人事に限らず同じ部署から短期間に立て続け離職者が出るようであれば、何かが起きていると考えて注視してください。
人事が辞める会社になってきたと感じたら注意しておこう
これまで何も問題がないような会社であっても、組織というものは少しの出来事で大きく変わるものです。
うまくいかないことが増えていけば、やはり雰囲気は悪くなりますし、働きやすさというものは簡単に失われていきます。
そして、経営層はうまくいっていないということはほぼなく、順調であるということをアピールしますが、現場や管理職からはネガティブなことばかり降りてくるということも少なくはありません。
人事は経営層の嘘ではなく現実的な情報を得ている可能性が高いので、人事が辞める会社というのは多くの場合でポジティブではない傾向であると考えておいてよいでしょう。
また、人事が変われば会社の雰囲気や文化も少なからず変わるので、少しずつその会社の良さみたいなものが失われて行っている兆候と考えて注意しておいた方がいいかもしれません。
こうして社員は、やる気を失っていく