特に大きな問題がない会社で、それなりに働いているというときに、これまで辞めそうにない人が辞める・キーマンが退職するという現象が起きることがあります。
また、そのような辞めそうにないキーマンが立て続けに退職していくということが起きている場合は、何かが起きたと考えてもいいかもしれません。
辞めそうにない人が辞める、職場のキーマンが退職する原因と影響を確認していきましょう。
こうして社員は、やる気を失っていく
辞めそうにない人が辞める会社は何が起きている?
そもそも社内でも良い意味で辞めそうにない人というのがいます。
例えば、
- 社内で顔が知られている人間
- 人事や経理などの会社を運営する側の人間
- 社内の評価や評判が高い人間
- 会社を好きと言っているような人間
- 重要な役割を担っている人間
などなど簡単に言えば端から見ても会社に必要とされている人物であったり、会社に不満がなさそうに見える人物であるといえます。
あくまで第三者視点での感想でもあるので、本人がどう感じているかは別の話です。
しかし、これらの一見すると辞めそうにない人が辞めるという事態が起きているということは、そうではない人間が辞めるときよりも何かキナ臭さを感じ取った方がいいかもしれません。
なにか急転直下の出来事があったり、まだ知られていない会社の闇があったり、円満退社ではない可能性があるので、なぜ退職することになったのかという部分を注視しましょう。
辞めそうにない人・職場のキーマンが退職する原因
辞めそうにない人や職場のキーマンが退職する原因として考えられるのは、あまりポジティブなことではない可能性が高いでしょう。
なぜなら、これらに該当する人は会社に残っていて損する立場ではない場合が多いからです。
もっと言えば、これら以外の社員よりも優遇されている立場であることも多く、それらを捨ててまで辞めるということはよほどネガティブな要素があるからと考えるのが自然です。
また、辞める以前はコミュニケーションを多くとっていたり、社内での露出が高い場合がこのような社員の場合は多いですが、退職する際に挨拶がない、しれっと退職をしているというような場合はかなり高い確率でネガティブな要因と考えていいでしょう。
辞めそうにない人・職場のキーマンが退職する原因として考えられるものは、
- これまでと何かが大きく変わった
- 人間関係のトラブルが起きた
- 会社が悪くなる予兆を感じた
- 重要な役割から外されることになった
- もっと良い話があった
など簡単に言えば、これまでの価値観や立場を揺るがす何かが起きたということが言えます。
これまでと何かが大きく変わるというのは、たとえば上司が変わる、方針が変わる、ということでこれまで良いと感じていたものがなくなってしまう、自分の力を発揮できる状態ではなくなることを感じ取って辞めるという決断をした可能性があります。
また、人間関係のトラブルはどのような方でも退職の大きな要因にはなりますが、これまで会社の中心であったり、目立つ立場の人が人間関係のトラブルで辞める場合は、経営層や管理職が理不尽になってきていたりと、会社全体としても悪くなる予兆である可能性も高いでしょう。
その結果、これまでと違い重要な役割から外されるようになったり、大きくやり方や立場が変わるような扱いになり、不満を募らせていった結果の可能性もあります。
最後の、もっと良い話があったというのはネガティブな理由ではないですが、愛着がある会社でそれなりの立場の場合は残るという選択肢をとることもあるでしょうが、それでも退職するということはよほど良い条件で引き抜かれるか、今後を考えてこのままこの会社に居続けても仕方がないという将来性のなさを感じている場合もあります。
いずれにせよ、今の会社をこれまで良いとしていたり、会社の代表的な社員と思われていたようなキーマンが退職する原因は少なからず会社に対しての愛着は薄まった結果であると考えておいた方がいいかもしれません。
辞めそうにない人・職場のキーマンが退職する影響
辞めそうにない人やキーマンが辞めることによって会社には少なからず影響が起きるでしょう。
また、その影響もネガティブなことが多くなる傾向があります。
- 連鎖してキーマンが辞めていく
- キーマンを慕っていた社員も辞めていく
- 仕事の効率や成果が悪くなっていく
- 悪い上司や社員ばかりが残る
- 働きにくい会社になっていく
これまでの会社を作っていたともいえる立場であるキーマンが辞めていくのであれば、同じようなキーマンも辞めていってしまうということは考えられます。
また、そのキーマンが作り上げた雰囲気や文化などを良しとして働いていた部下にあたるような社員も居心地の悪さを感じて辞めていくという現象が起きる可能性もあるでしょう。
キーマンが抜けることによって、仕事の効率や成果が悪くなることも考えられますし、そもそもの進め方なども変わってしまい残った社員は戸惑ってしまうこともあるでしょう。
そして、新しいやり方や上司の考え方が合わなければ辞めていく人は増えるでしょうし、これまでの良さもこれまでいた人材も失われて、悪い上司や社員ばかりが残っていき、会社自体が変容してしまうでしょう。
その結果、会社は悪い方向に突き進むことになり、働きにくい会社になっていくなど、これまでには考えられなかったような悪い状態にどんどんなっていくということはよくあるのです。
辞めそうにない人が辞める状況は悪い兆候の可能性が高い
これまで悪いと感じていなかった会社であっても、辞めそうにない人が辞めたりキーマンが退職していくことで、どんどん悪い要素を体感していくことが増えてくる可能性があります。
また、辞めそうにない人が辞める以前から、それらの兆候はもう顔を出していることが多く、実際に辞めそうにない人が辞めるという状況になっているのであれば、もう悪化や崩壊は始まっていると考えていいかもしれません。
なにか会社の雰囲気が悪くなっている傾向があり、自分の中で意外な人物が辞めていったり、キーマン的な人物の退職が続いているようであれば、何かが起きている、会社が変な方向に行っているサインと考えて注意しておきましょう。
こうして社員は、やる気を失っていく