やりたい仕事が見つからない、と悩んでしまうことはあるでしょう。
特に自分のスキルやどのような仕事が世にあるかなどを把握できていなければ、漠然としたイメージだけでやりたい仕事を探してしまうでしょうし、そもそも自分がやりたい仕事が何かもわかっていないかもしれません。
しかし、仕事を探すうえでやりたい仕事を探せる人は一握りですし、やりたいことを仕事にしている人ばかりではありません。
やりたい仕事が見つからないなら、やれる仕事の中からマシなものを選ぶべきという考え方について解説します。
やりたい仕事が見つからないのは当たり前
そもそも、やりたい仕事が見つからないのは当たり前のことです。
というか、やりたい仕事なんて自分の中にある人の方が少ないので、あなた自身の中にやりたい仕事がそもそもないという可能性もあります。
個人的には仕事なんてしないでいいならしたくないですし、やりたいことがあっても仕事でしたいわけではないということも沢山あります。
また、やりたいことを仕事にしている人は能力やスキルがやりたいことをやる要件を満たしているかつそれが仕事として成立している人たちですので、このような人らは少数です。
自分自身もやりたいことを仕事にできる人間であるという自覚があるのであれば、やりたいことを仕事にしたり、やりたい仕事を探すことは否定しません。
しかし、やりたい仕事をしている人は少ないので、自分がやりたいことは仕事にならないかもしれない、やりたい仕事ができないかもしれない、という状態の人であれば、やりたい仕事が見つからないのは当たり前のことですし、見つかったとしてもできる可能性は少ないともいえます。
ですから、やりたい仕事が見つからない状態なのは、やりたい仕事がないというよりもやりたいことを仕事としてできないという状態の可能性の方が高いので、やりたい仕事を探している場合ではないということです。
やりたい仕事とやれる仕事は違う
やりたい仕事が見つからないと悩んでいるかもしれませんが、やりたい仕事とやれる仕事には違いがあります。
もし、あなたのやりたい仕事がやれる仕事でないのであれば、あったとしてもできないわけです。
つまり、やりたい仕事とやれる仕事が一致していなければ切り離して考えなければいけないということです。
仕事を探すときは、自分は何ができるのか?という部分が重要になりますし、できることが多い人やできることのスキルが高い人が仕事を探す際に優位になるわけです。
いろいろなことができる人は、必然的に仕事を探す際に選択肢が増えますし、いろいろできるということで条件も良くなりやすくなるでしょう。
また、できることは多くなくても、極めている、経験やスキルが高く需要があるできることであれば、仕事も決まりやすいですし条件も高いものを提示されやすくなります。
やりたい仕事が見つからないと嘆く前に、まず自分自身ができる仕事は何かという部分を考えなければいけませんし、できる仕事が少ないのであれば、当然やりたい仕事が見つからない可能性は高くなってしまいます。
やりたい仕事がわからない場合であっても、やれる仕事を増やしておくことは選ぶ立場になれるのでとても意味のあることです。
仕事を探す際や仕事を考える際には、自分がやれることから考える、自分がやれることを増やすという視点で考えてやれる仕事を多くする、やれる仕事のレベルを高めるようにした方が効果的です。
やりたい仕事が見つからないときの仕事の決め方
やりたい仕事が見つからないときは、やれる仕事とやりたくない仕事から考えて決めるようにしましょう。
やれる仕事で求人が出ているのであれば、やはり優先的に見るべきでしょう。
やれる仕事は経験や能力がある仕事ですので、採用される可能性も高いですし、自分自身の力も発揮しやすい仕事ともいえます。
確かに、経験があるからこそやりたくないという気持ちが芽生えてしまうこともあるでしょうが、今後やりたい仕事をするためにもやれる仕事をして食いつないでおくという考え方も大事です。
同じ仕事をするならやはり、未経験の仕事をするよりも経験のある仕事をしたほうが楽ですし、評価や待遇面も良くなる可能性が高いからです。
やりたい仕事ができないのであれば、やれる仕事を自分の武器と考えてやれる仕事から仕事を決めたほうがいいです。
逆にやりたくない仕事から考えるのも有効な理由は、誰しもやりたくないと感じる仕事はあるものですし、多くの場合でやりたくない仕事は長続きしませんし、やりたくない仕事をやるのは最終手段と考えておいた方がいいからです。
やりたくない仕事はやりたくないという明確な答えが自分の中にあるので基本的にはやらないで済むように動くべきです。
選択肢を狭めてしまう行為でもありますが、やりたくない仕事からわざわざ仕事を選ぶ必要はないので、のっぴきならない事情がない限りは、やれる仕事から選んでやりたくない仕事は避けるという考え方で探してください。
やりたい仕事がないなら給料が高い仕事を選ぶべき理由
やりたい仕事がないなら、やれる仕事の中から給料が高い仕事を選んだ方がいいです。
同じ仕事をするならば給料が高い仕事をしたほうが結局は得です。
たとえば、月給25万円の仕事と30万円の仕事を1年したとしたら60万の差が出るわけですから、1年で辞めるにしても60万円分お得です。
また、給料が高いやれる仕事があるのであれば、わざわざ給料が安いやれる仕事を選ぶ必要がないともいえます。
よほどブラック企業であるとか、仕事がきつくて多少給料が良いぐらいでは割に合わないという情報があるなら避けてもいいですが、そうではなく単純に給料に差があるのであれば1円でも高いところで働いたほうがいいです。
結局のところ、給料ってのは労働時間に対する対価であって、その中身までは加味されないことが多いです。
週5日8時間から10時間拘束されてることの対価と考えれば少しでも高い給料がもらえる会社や仕事に行くほうが、同じ時間を失って安い給料をもらうよりマシだからです。
しかもよほどのことがない限り下がることはないので、少しでも働くのであれば給料が高い方が得ですし、モチベーションにも強く影響します。
もしやりたい仕事がないのであれば、最終的にはやれる仕事の中から給料が高いものを金のためと割り切って選ぶのも効果的ですし、そのように考えられれば意外と気楽に働けるので少しでも多くお金がもらえる選択肢を取ってください。
やりたい仕事が見つからないならマシな仕事を選ぼう
やりたい仕事が見つからないなら、少しでも自分が働いていてマシと思える仕事を選んでください。
そのマシと思える要素は人によって違うでしょうが、他の仕事をするよりマシ、したくない仕事をするよりマシ、やりたい仕事ではないけどマシ、と思えるのであれば正解と言っていいでしょう。
給料が高いのもひとつのマシ要素でしょうし、週休3日とかもマシ要素になるでしょう。
あなた自身がある種の妥協をしてマシと思える仕事をするのがやりたい仕事が見つからないときに一番効果的な探し方です。
多くの人は、やりたい仕事を楽しくしているというより、給料の額と労働を比較してマシと思えている仕事ができていれば、そこまで不満を持たずに働いていけるものです。
もっと言うとマシと思える仕事につけるだけでも今の社会状況から考えればラッキーともいえるでしょう。
このような観点からこれぐらいの給料でこれぐらいの労働ならまぁいっかとか上出来だなと思える仕事を見つけられる工夫をしながら、より選択肢を増やしたり待遇を高められるような自己投資をしていくことが重要なのではないでしょうか。