転職の場合、どのような理由で転職先を探しているかにもよりますが、
精神的に焦ってしまったり、退職は決まっていても転職先は決まっていない、
というような場合は、会社の細部まで見たり、検討する余裕がなかったりします。
基本的に、給与や勤務形態などは確認するでしょうが、
意外と会社選びで忘れがちな基準やポイントがあり、
せっかく決まった転職先からまた転職先を探すということもあります。
会社を選ぶ基準:社風や文化
実際、面接や選考段階で社風や文化まで確実に見るのは難しいです。
というか不可能に近いといえるでしょう。
会社内に足を踏み入れたとしても、
面接会場や受付ぐらいしか見ることはあまりできないですしね。
ですが、なんとなく社内の雰囲気や社員の様子は見ておきましょう。
社内の空気感や社員から社風やその会社の文化は、にじみ出ているものです。
そこから、きな臭さや違和感を感じるなら、
社風や文化と合わない可能性もありますし、
面接時にいくら良いようなことを言われても、
言語化できない自分の感覚の中に違和感があれば、
少し考える時間を持ったほうがいいでしょう。
会社を選ぶ基準:独自ルールの内容
トンデモ校則みたいなものと同じで、
企業や会社にもトンデモない社内規則や独自ルールがあったりします。
入社前に探れるならそういう部分がないか探っておきましょう。
は?なんでこんなことがダメなんだよ、ってことは、
働いていてストレスやイラつきを想像以上に増幅させてくれます。
理不尽なルールだったり、意味不明な規則がある会社はけっこうあります。
社内の規則や独自ルールに関しても上手に聞き出したり、
調べることは、転職先を選ぶ際には重要な基準点です。
会社を選ぶ基準:仕事内容
転職の場合、どちらかというと職種を重視しがちです。
ですが、職種が自分がやりたい名称で記載してあっても、
実態は違う、ということが入社後あったりします。
自分が考えている職種に対して仕事内容はこうだ、
みたいな、感覚は誰にでもあるのではないでしょうか。
そのイメージだけで、実態はどうかはわかりません。
意外と実際の業務についた際に、どのような仕事になるか?
という部分を掘って確認しないと、
想像と違った!なんていう職種からのイメージと違う感じになってしまうかもしれません。
会社を選ぶ基準:事業内容
職種と自分の仕事内容だけを転職時に意識して基準にしてしまうと、
会社の事業が何か?ということを見落としがちになってしまいます。
その会社が結局何をやってるのかというのは重要です。
この部分はやりがいなどの精神的な部分にも影響します。
職種も仕事内容も自分がやってきた経験や望んでいたものだけど、
その事業はなんだかなぁ、事業は胡散臭いなぁ、など、
ということになってしまう可能性がありますので、
会社選びの基本とも言えますが、事業内容をしっかり確認しましょう。
面接時や求人にはきな臭い事業は隠していたりすることもあるので注意してください。
会社を選ぶ基準:会社の業績
給与や条件を見て良いなとかは思うことはあるでしょうが、
会社の業績も確認しておいたほうがいいかもしれません。
会社の業績も嘘書いてるような会社もあって、ちゃんと見抜くのは難しいですが、
求人を出している会社が必ずしも右肩上がりというわけではない、
という部分も考えて転職先は選びましょう。
業績は悪化し続けているけど、採用活動は止めない、
という異常な行動をとるような会社もあります。
せっかく入った会社が火の車だった、
という地獄の日々を味わうことなるかもしれませんし、
終わったと思った転職活動をすぐ再開しないといけないことになるかもしれません。
会社を選ぶ基準:会社の立地・社内環境
意外と勤務地へのアクセスは勤めていくうえでストレスになります。
交通手段が面倒だったり、歩く時間が長かったり、
というのは、いざ勤め出さないとわからないときもありますよね。
それを我慢できる会社や待遇であればいいですが、
通勤のストレスが増すといろいろな部分でイラついたりしますので注意です。
また、社内環境も面接時に可能な限り見ておきましょう。
設備や備品を見るのもそうですが、掃除されているか、清潔か、
という部分もこれから過ごさないといけないオフィスなので、
嫌だなと思うような状態ではないかを見ておくのは重要です。
会社を選ぶ基準:離職率・退職傾向
離職率は面接時に聞けば応えてくれる可能性は高いでしょう。
自分が入ることばかりを転職のときは考えてしまいますが、
入る会社の退職率や動向は確認しておきましょう。
新入社員の離職率や中途社員の離職率は大きく違うこともあるので、
細かく聞けるなら聞いておいて損はないでしょう。
ハッキリとした理由までは教えてくれないでしょうが、
退職の傾向から、会社の悪い点が見えてくるかもしれませんし、
自分も入社後に二の舞にならないようにと気をつけることができます。
離職率は高いからと言っても一概に悪いとは言えない部分もあるので、
離職率が高いからやめておく、と短絡的に考えずに、
あくまで検討事項のひとつとして参考にして会社を選びましょう。
会社選びでは給与や条件以外の基準やポイントを忘れずに!
転職の場合、焦ってしまう状況になることもあり、
今の会社から出るためならとりあえずここ!
みたいな決め方をしてしまうこともありますが、
給与や勤務時間以外にも紹介した要素は確認しておきましょう。
とにかく今の会社が出たい!という場合は、
多少仕方なく妥協することもあるでしょうが、
その場合は、また転職先を探す準備や覚悟は持っておきましょう。
会社を選ぶ基準は人それぞれという部分もありますが、
せっかく転職するなら、またすぐに転職するということがないように、
確認できる部分は出来る限り忘れずに確認するようにしましょう。
会社側だけでなくあなた自身も選ぶ立場であるということを、
転職や仕事探しが長引いて焦っているとしても忘れてはいけません。