仕事でミスをしてしまったときに、
正しい謝罪ができていますでしょうか?
謝罪の言葉や内容だけではなく、
仕事のミスで謝罪をする場合は、
状況や関係性、タイミングや態度によって影響が出ます。
仕事でミスした時の謝り方について考えていきましょう。
仕事のミスは謝罪することが解決ではない
そもそも仕事でミスが起きたときは、
ミスをしたことの解決が最優先であって、
謝罪をすることが解決ではないことを覚えておきましょう。
とりあえず謝っておくのも間違いとは言えませんが、
ミスしたことの解決策ではないということです。
また、ミスの内容や状況によっては、
謝罪をする必要もないこともありますし、
謝罪をしたことによって面倒に発展することもあります。
ただミスが起きたから謝るという認識でいるなら改めましょう。
ミスがハッキリしないときから謝罪はしない
ミスが起きたかもぐらいの状況であったり、
ミスの責任の所在が明確でない段階であれば、
無暗に謝罪をしない方が得策という場合もあります。
謝ったんだから責任は君ねってことになってしまうこともありますし、
まだ状況を把握できていない段階から、
謝ってしまうのは誤った判断としか言いようがありません。
まずはミスの原因や内容、責任の所在を明確にしてから、
謝罪すべき人間が謝罪すればいい話ですし、
ミスの内容が明確でない段階であれば、
謝罪する相手もまだ明確になってすらいないので、
謝る段階ですらないということです。
ミスをしても問題なく解決できれば謝罪は不要
ミスが起きてしまったとしても、
問題なく解決できれば謝罪する必要はないです。
二度と繰り返さないように注意することや、
改善策の提案などは必要でしょうが、
問題なく解決できたことをバカみたいに謝るのは無駄です。
また、仕事のミスの謝罪をすべき相手がいないのであれば、
無理して謝罪をする必要はないでしょう。
迷惑や被害がないのであれば謝ることもなければ相手もいません。
こういうミスが起きたが問題なく解決したので以後気をつけます。
という事実だけを報告すればいいだけで、
わざわざ謝罪をねじ込む必要はないので無理に謝らないようにしましょう。
問題や影響があれば素直に認めて謝罪はすべき
自分のミスが原因で問題や影響が起きてしまい、
迷惑をかけてしまった場合は、
素直に自分のミスを認めて謝罪すべきです。
下手な言い訳なんて考えないで誠心誠意謝罪しましょう。
この状況こそが仕事のミスでの謝りどころですので、
しっかりと反省し謝罪することを心がけましょう。
逆に言えば、
自分のミスが原因で問題や迷惑が生じていない場合は、
謝りどころではないとも言えるわけです。
ですから、特に仕事のミスで謝る場合は、
謝りどころをしっかりと判断しなければ、
問題や火種が大きくなってしまうこともありますし、
無駄に大ごとになってしまったりして面倒になることもあります。
しっかりと謝るべきタイミングや状況を判断できるようにしましょう。
仕事でミスしても必要以上の謝罪はしない
ミスといえど規模や影響の度合いは変わりますよね。
大したミスでない場合はそれ相応の謝罪に収めておきましょう。
雑に謝罪しろと言っているのではなく、
必要以上に謝ってへりくだる必要はないということです。
大した問題やミスではないのに、
大ごとのように謝罪をするのは無意味ですし、
場合によっては、相手に隙を与えているようなもので、
面倒事に発展していく可能性すらあります。
自分が起こしたミスでもミスに応じた謝罪をして、
必要以上に自分がダメだという印象を与えることに、
なんらメリットはないということを覚えておきましょう。
解決したミスを蒸し返して謝罪をすることはない
ミスに応じた謝罪をすべきと言いましたが、
解決したミスをいつまでも引きずって謝罪するのも避けましょう。
いつまでもミスを突かれても気持ちの良いものではないですし、
過去のミスを蒸し返されていちいち謝罪していたらキリがありません。
また、相手に舐められてしまったり、
ミスばっかりしているキャラのような扱いをされたら、
この先の仕事にも支障をきたしてしまうこともあります。
ですから、過去の解決したミスに関しては、
その当時に謝罪をしていればもう謝罪する必要はないわけですし、
あなた自身もいつまでもミスを引きずって弱みにしてはいけません。
過去のミスをいじってこられたとしても、
それはもう過去の話なんで今更なんですか?
と強気の態度でいることも相手によっては必要なことです。
仕事のミスで安易に謝罪することで危険もある
仕事のミスを安易に謝罪することには危険もあります。
何でもすぐに謝ることが解決に繋がるというわけではないということです。
問題やミスの内容、影響、今後の対応や改善点、
などをしっかりと説明できないうちに、
謝罪をしてしまうのは後手に回る可能性がありますし、
謝ったことで余計に怒りを生んでしまったり、
問題が大きくなって混乱を生むこともあるからです。
ミスをしたということだけですべての非を安易に認めるのは、
愚かな決断や対応であった、ということがあるからです。
謝罪が火に油を注ぐこともありますし、
よくよく調べたらミス以外にも要因があったということもあります。
また、ミスは起きたとしても意見として正しい部分や、
戦わないといけない部分というものがあるものですが、
考えもなく先に謝罪をしてしまうことで、
相手優位になってしまい、正しい意見や新しい事実、
新たな原因や責任が出てきた際にも、
受け入れてもらえないことが起きやすくなり、
加害者と被害者の構図が安易に出来上がってしまうリスクがあります。
平社員ならそこまで謝罪が必要な大きなミスはない
仕事のミスは仕方がない部分は確かにあります。
また、完全に防ぐことは不可能ということは言えるでしょう。
ですが、平社員というか普通に働いている立場であれば、
そこまで大きな責任を伴う業務というのはあまりないので、
ミスをしたとしてもそこまで謝罪が必要になる場面は少ないでしょう。
ミスはあっても、
重大なトラブルに繋がるミスはあまり起きにくい、
ということです。
もちろん、絶対にないというわけではありませんが、
責任の所在というものも考えておかなければなりませんし、
あなたのミスが原因だとしても、
あなただけの責任かどうかはまた別の話になります。
自分の日常業務の範疇のミスであれば、
自分の中でもミスの大小が判断できるようになっているでしょうから、
ミスの内容や状況に応じて、
適切な謝罪や対応をするように心がけておきましょう。
謝罪をすればよいのでなくミスに対して適切な対処をするのが重要なのです。
仕事のミスは謝罪してからどうするかが重要
仕事でミスをしてしまったときにどう謝ればいいか?
ということをあまり悩む必要はありません。
謝罪する際は、
自分の非を認めて原因を認識し今後どう対応するか、
を含めた謝罪をするしかないからです。
謝罪の仕方や謝罪の言葉で頭を悩ますよりも、
仕事のミスは謝罪するまでの判断と謝罪してからどうするか、
がとても重要なポイントになります。
仕事のミスで謝罪しなければいけないときは、
ミスに応じて適切な謝罪と対応をしていく必要があります。
謝罪することは大切なことではありますが、
とにかく謝ろうとか、
必要以上に事を荒立てるような謝罪や対応をして、
無駄に大ごとにしたり、面倒を生まないようにすることを意識しましょう。