ちょっとした出来事や少しの変化がキッカケで、いとも簡単に部署崩壊は起きてしまいます。
これまで平和で居心地が良かった部署であっても、部署崩壊の前兆が現れてしまうと音を立てて崩れ去ってしまうことがあるのです。
部署崩壊の渦中にいる、部署崩壊を目の当たりにする、どちらもとても恐ろしいことですが、部署崩壊の前兆がどのようなものかを知り、現状の把握や覚悟を持っておく必要があるでしょう。
部署崩壊は簡単に起きる
部署崩壊なんてそんな簡単に起きないだろう、と思っている方もいるかもしれませんが、部署の大小に関わらず、キッカケさえあれば部署が崩壊するのは簡単です。
たとえ、これまで何も問題なく運営されてきた部署であっても、少しの変化や出来事をキッカケにして崩壊まで一気に進んでしまうということもよくあることです。
ひとつの部署の崩壊前兆が出てきたら、その裏や個々の間にはさまざまな感情が蠢いているものですし、部署崩壊の前兆がひとつ出てきたことをキッカケに雪だるま式に不満やヘイト、崩壊への要因が襲ってきます。
また、部署崩壊と言葉で聞くと部署の人間関係の悪化という部分を意識してしまうかもしれませんが、崩壊とはそれだけではなく、うまく行っていたことがうまくいかなくなる、運営の仕方、評価の仕方が変わるなども含まれます。
どのような崩壊要因にしろ、部署崩壊と形容する場合は改悪されているという結果になることを指します。
組織というものは変わっていくものではありますが、悪い方向に舵を切ると部署どころか組織全体まで崩壊していきますよね。
組織の崩壊の第一段階として、部署崩壊があるわけですから部署崩壊の前兆が見えてきたら、もうその組織は危険という信号なのかもしれません。
部署崩壊の前兆:メンバー間の格差が広がる
メンバー間の格差とは、評価の部分と実働の部分に格差が生まれると不満が募るので崩壊に向かいます。
例えば、評価されている人とされていない人の差が大きい場合、同じ部署であると適正な評価であっても不満分子は生まれます。
また、実働の部分で業務量に偏りが出れば、業務量が多い人は不満を持つでしょうし、そのうえで評価もあまりされていなければ、やる気を失ってしまっても仕方がありません。
部署といえど、個々で働きは違うので評価や業務量に差が出るのは当たり前のことですが、適切な評価や対応がとれていなければ、部署崩壊の前兆に繋がっていくでしょう。
部署崩壊の前兆:能力がない上司が仕切る
部署というのは仕切る管理職の裁量ひとつで劇的に変わってしまうことがあります。
有能で人望のある管理職がこれまで仕切っていた部署を、無能で人望もない上司が新たに仕切ることになる、というだけで部署は崩壊していくのです。
無能が仕切ることで、これまでのほうが良かったのに、どんどん悪くなっていくという結果をもたらすことにもなりますし、メンバーのモチベーションの低下やストレスの増加につながる改悪が次々生まれていくからです。
また、中にはこの無能な上司にすり寄り甘い汁を吸いたいと考える人間も出てくるので、メンバー間での対立も生じる可能性もあり、無能な上司ができたことだけで部署の崩壊はいとも簡単に起きてしまうのです。
部署崩壊の前兆:有能な社員がいなくなる
有能な社員がいなくなるのはどんな理由であれ起きる可能性がありますが、部署崩壊の前兆を察したからこそ、有能な社員が先に辞めていってしまうというケースもあります。
簡単に言えば、部署崩壊の前兆が起きている現場からは、有能な社員ほど先に離脱を決めるということです。
有能な社員から先に抜けていくことで、残るのは無能であったり崩壊の原因たちになるので本人たちは居心地がいいのかもしれませんが、状況の悪化は止まることはありません。
有能な社員が辞めていく理由や状況によって、部署崩壊の前兆が起きているのかもと察知できるようにしておきましょう。
部署崩壊の前兆:トラブルメイカーが出てくる
有能な社員がいなくなっていくと思ったら、厄介なことばかりするトラブルメイカーが生まれて部署を壊滅に追い込むパターンがあります。
たとえば、不平不満や嘘をまき散らしたり、わがままを言ってメンバー改変を行うように迫るなど、そいつのせいで組織を変えないといけなくなるようなトラブルを引き起こし、部署や組織を巻き込んでいくのです。
このような問題が起きると、これまで通りにということは無理な話になりますし、トラブルメイカーを抱えている部署は何をするにも動きにくくなるものです。
また、トラブルメイカー自体は仕事ができない、権利だけ主張して義務を果たさないタイプが多いですが、簡単に首にもできないので、またトラブルを起さないように腫れ物に触るように慎重に扱わないといけなくなります。
その結果、他のメンバーにしわ寄せがくることになり、部署崩壊後も崩壊の火種を抱えたままになってしまうのです。
部署崩壊の前兆:人数が無駄に増えていく
減っていくのとは逆に、人数を考えもなく増やしていく場合も崩壊に繋がっていきます。
必要に応じて人数が増えていくのであれば問題はありませんが、無駄に増えていく場合は使いようがない場合もありますし、部署の特色に適していない場合もあります。
また、単純に人が増えることでさまざまな考え方や価値観を持つ人が増えるので意思の疎通や統制が難しくなり、不和が生まれやすくなるという面もあります。
組織の拡大とかいう漠然な考えで不適切な人材が増えていくとどんどんおかしな方向に進んだり、無駄や面倒が増えるだけで、良い結果にならず部署の崩壊を引き起こすことになるのです。
部署崩壊の前兆:方針や体制が頻繁に変わる
会社や組織、部署単位のどれであっても方針や体制が頻繁に変わる組織は崩壊しやすいです。
といいますか、むしろ崩壊してるのでは?と考えたほうがいい可能性すらあります。
なぜなら、方針や体制は頻繁に変わるものではないですし、変わることでこれまでが無駄になることも多いです。
また、明確な理由や目的、道筋を用意していなく思いつきや場当たり的な方針や体制の変更は、まったくもって無駄であり、他にやりようがないという無能が取り仕切っている可能性も高いです。
このようにころころと指針や軸となるべきな方針や体制の変更は部署崩壊の前兆でもありますし、もう崩壊が始まっている、部署というか組織単位で崩壊しだしていると考えたほうがいいかもしれません。
部署崩壊の前兆:新しいチームなどができる
人数の増減や方向性の転換などの影響により、場当たり的な組織改編の影響に伴い部署内にも新しいチームを発足させるなどの動きを見せることがあります。
新しいチームを作るは作るけど、いまいち目的や役割が明確でないなどで存在意義そのものが揺らぎやすいという部分があります。
また、無駄なポストが増えていくことや会議が増えること、不明瞭な目標や目的に向かうということにも、新チームが生まれるとつながっていくため、迷走が深まっていきます。
意義がないことをしていて疑問を感じないわけはないので、まともな人は離脱をし部署崩壊に繋がっていくのです。
部署崩壊の前兆:イエスマンが優遇される
イエスマンが優遇される状況は、部署崩壊の前兆ともいえますし、崩壊が始まっているともいえます。
崩壊は悪い方向に行くことを指すと言いましたが、なぜ悪い方向に行くかというと指導者が無能で誤った選択をし続けるのを止める人がいないどころか、賛同するゴミが幅を利かせているからです。
また、なぜかどんどん状況が悪化している中では、指導者はイエスマンを横に置きたがります。
耳心地の良い言葉を言ってくれる、自分を否定しない、現実逃避に最適なイエスマンが出てきて、このような無能が優遇される状況になると崩壊待ったなしと考えたほうがいいでしょう。
部署崩壊の前兆:部署より上が迷走している
一部の部署だけが崩壊してしまうということもありますが、部署も組織の一部ですので、部署崩壊の原因は部署より上の存在の迷走が影響している場合もあります。
例えば、経営者や上層部が無茶を言っている、勝算がないことをしている、無理難題を言っている、などがあればその影響は部署にも降り注ぎ、崩壊に繋がっていきます。
下から崩壊が始まっていくこともありますが、上から崩壊が始まっていくパターンもあるのです。
結局のところ、部署の業務や方針も会社の考えに大きく影響されるので、会社がおかしくなれば部署も必然的におかしくなり、どちらも崩壊してしまうということです。
部署崩壊の前兆:不健康な競争意識が生まれる
部署の崩壊の前兆としても崩壊の始まりの様相としても、不健康な競争というか不正な競争であったり、足の引っ張り合い、などの醜い行為が頻発します。
基本的には、無能な上司に取り入りたい、無能なイエスマンたちがおこなうことになりますが、真面目にやっていた人たちは馬鹿らしくなり、離脱の原因になります。
バカがバカ同士で自分のアピールや手柄の奪い合いなどをするので、人間関係は最悪になりますし、保身第一の思考になり、建設的なことはなにひとつありません。
また、お互いに疑心暗鬼になったり、結局のところ上のご機嫌伺や点数稼ぎしかしないので、なにか良いことが生まれるわけもなく、緩やかに崩壊していく船の中で自分の席の確保のことしか考えない連中だけが残るのです。
部署崩壊の前兆がひとつでも現れてからは早い
部署崩壊に繋がる前兆は、紹介したもの以外にもあります。
どのような前兆であったとしても、部署崩壊の前兆はひとつでも出現してからは崩壊までの道のりは早いものです。
完全に崩壊しないまでも、これまでの良かった状況からは一変する可能性は高くなり、部署崩壊の前兆が出現したらよい方向に向かう可能性は少ないと考えておいた方がいいでしょう。
部署崩壊の前兆が起きる理由として共通しているものは、能力がないものが間違ったことを始めるという部分です。
結局のところ、組織は指示を出す人間や意思決定する人間によって大きく左右されるものですので、間違った方に進む組織というものを止めることは難しくなります。
一社員として働いている場合は、止められる可能性はゼロに等しく、会社や組織がおかしな方向に進んでいると感じたら、早めに避難できるように用意しておくしかないのです。