会社を自分の意志で辞めていく人間は、
意外と優秀な社員やまともな人が会社を辞めていくことがあります。
なぜ、仕事もできて、立場もあったり、人徳もあるような、
一見すると、順風満帆に見える社員から辞めていくのでしょうか。
仕事ができるが故に損をする
仕事ができるが故に大変な目にあってしまうことがあります。
あの人に任そう、あの人にやってもらおう、と、
仕事ができるから安心して任せてしまい、偏りが出てしまうのです。
ある意味で評価されているとも言えますが、
問題のある会社では、都合よく使うだけで適切な評価をしていないこともあります。
このように偏りが生まれると負担が増しますし、
優秀な社員やまともな人は、他の社員と比べ大変になりますので、
損をしているような状態になり、不満を持ってしまいます。
理不尽な要求や責任転嫁されやすい
末端の社員と違い、優秀な社員は無能な経営者から、
理不尽な要求を突き付けられることが多くなります。
また、責任転嫁ばかりされてしまうという不運な立場になることもあります。
いつでも皆の盾になり、尻拭いばかりさせられていると、
ストレスは相当溜まってしまいますよね。
優秀な社員であったり、まともな人が去るのは、
このような構造になっている可能性は否定できません。
裁量がないのに責任だけ課せられる
責任と裁量のバランスが悪いと優秀な社員なのに辞めてしまいます。
裁量を与えられないのに、責任だけ課せられる。
こうしろという指示や制約の下で働かされているのに、
何かあると責任だけ押し付けられる。
このような状態は、問題がある会社によくあります。
アホな経営者やイエスマンが浅はかな考えで丸投げて、
成功すれば手柄は横取り、失敗したら責任丸投げという、
地獄のような環境では、辞める選択をしても何ら不思議はないでしょう。
会社への分析が的確
まともな人が会社を辞めるのは、会社の内情や取り巻く状況を、
冷静に分析できるという点があります。
あの人が辞めてしまうからヤバいとか、
あの人が管理職になったから終わったとか、
そういう分析もできますし、
単純に会社の営業状態なども分析していたりします。
大き過ぎる会社だと見えないことも多いですが、
中小企業なら、ある程度の位置にいて冷静に観察していると、
会社の未来や、先行きもわかってしまうものですからね。
優秀なので選択肢が多い
優秀な社員が会社を辞めていくのは、シンプルに優秀なので、
選択肢が多く、市場価値が高い人材であるという事があります。
問題がある会社でも、しっかりと仕事をしてきたからこそ、
見切りをつけて、次に行くというのは当然です。
優秀な社員やまともな人が先に辞めるという部分もありますが、
問題がある会社は仕事ができない、能力もない思考停止の害悪社員が、
ずっと居座っているからということもありますよね。
転職などの行動が迅速
優秀な社員やまともな人は、仕事に限らず行動が迅速です。
自分で考えて即行動するという部分は仕事以外にも発揮されます。
不満を持ったり、辞めたいと感じたら、文句や愚痴を言って終わるのではなく、
転職活動を始めたり、副業を始めたり、
起業の準備をしたりと、退職までの時間を無駄にしないということです。
嫌々で働き続けるより、ゴールラインを設定し、
その間に自分を高める行動をして、しかるべき時にスパッと辞めていく、
というのが優秀な社員やまともな人の特徴ではないでしょうか。
変な情に流されず冷静に判断できる
退職を決めてから、変な情や人間関係に惑わされないのが、
優秀な社員やまともな人には多くいます。
引き止めてきたり、甘い話をしてくることもあるでしょうが、
これまでの会社のダメっぷりを考えて、鵜呑みにしないというのが強みでしょう。
また、端的に退職の意志を告げる、ダラダラと回りくどい言い方をしない、
会社から突っ込まれないような理由や仕方ないと思わせる段取りを、
しっかりと整えて退職していく方が優秀な社員やまともな人には多いので、
退職の話もスムーズに進み、会社を辞めるまで滞りなく進むという事もあるでしょう。
優秀な社員・まともな社員が辞めていく会社は危険！
どんな会社であっても退職者は出てくるものです。
また、退職理由も十人十色でしょうし、
本当の本音を聞けることも多くはないでしょう。
ですが、自分から見て優秀な社員や重要なポストにいる社員が、
頻繁に辞めていく会社は危険かもしれません。
それは業績なのか、体質なのか、事業内容なのか、はわかりませんが、
普通に考えたら、辞めていかないだろうという人たちが辞めていくのは、
何かあったのか、問題があるのか？と疑うべきです。
また、常に現状より上を目指すという部分から優秀な社員は去る傾向もありますので、
他人事と思わず現状に満足せずに、自分を高めるという考えも持っておくといいでしょう。
