会社の経営も事業も失敗するか成功するかは、
経営者や戦略担当者の計画や考え方の影響が大きいです。
裏を返せば、経営者の考え方や計画が杜撰であれば、
会社経営や事業の失敗を加速させるだけになることがあります。
実際に見た、ダメな会社経営者が失敗に導くだけの事業計画や考え方を紹介します。
- 経営・事業失敗の原因:思いつきだけで進める
- 経営・事業失敗の原因:具体的なスケジュールがない
- 経営・事業失敗の原因:後手後手の二番煎じ
- 経営・事業失敗の原因:調査や分析を自分でしない
- 経営・事業失敗の原因:市場規模から捕らぬ狸の皮算用
- 経営・事業失敗の原因:売上目標の根拠がない
- 経営・事業失敗の原因:経費を考えていない
- 経営・事業失敗の原因:すべて上手くいった想定でいる
- 経営・事業失敗の原因:新規事業が始めたいだけ
- 経営・事業失敗の原因:とにかく早くやれしか言わない
- 経営・事業失敗の原因:自分たちの能力を把握していない
- 経営・事業失敗の原因:主導で動かないで丸投げ
- 経営・事業失敗の原因:経営者が責任を持たない
- 経営・事業失敗の原因:現場や社員がついてきていない
- 経営・事業失敗の原因:一か八かの賭けに出ている
- 経営者によって会社経営や事業の失敗の可能性は変わる
経営・事業失敗の原因:思いつきだけで進める
ダメな経営者は思いつきで動き出します。
あくまで思いつきであって閃きではないということです。
経営も事業も失敗するのは、場当たり的であることが原因でしょう。
思いつきをどう具体化するか、どう実現するか、
という部分が重要であるのに、ダメな経営者は思いついたことが、
必ず実現できるとでも思っているのかも知れませんが、
思いつきを適当に話して、常に見切り発車のまま進もうとします。
経営・事業失敗の原因:具体的なスケジュールがない
思いつきで見切り発車で始めるので、
具体的なスケジュールや必要なやるべきことが整理されてません。
遅々として進まない計画というのは、
やるべきことと期間が定まっていないという部分が大きいです。
妄想や願望が先走りして、実現出来たらいいよねー、みたいな、
もし宝くじ当たったらどうする?レベルの無駄話が日々の会議が行われ、
具体的な動きを誰がどうするか?
ってことを全く考えられていないので計画が進まず失敗してしまいます。
経営・事業失敗の原因:後手後手の二番煎じ
突拍子もない思いつきで経営や事業を進めようとするわりには、
二番煎じもいいとこのような後手後手のアイデアを出してきます。
そこに参入するには企業レベルの差が凄いでしょってぐらいの、
二番煎じというか、レッドオーシャンというか、
無理ゲーといえるようなことを何故かやろうとダメな経営者はします。
何も最初から無理だと思うことをやるなというわけではありませんが、
実現が難しい事と簡単な事ぐらいの違いは理解すべきです。
誰が見ても無理そうなことをやるのであれば、
しっかりとした計画や準備が必要なのは明らかです。
経営・事業失敗の原因:調査や分析を自分でしない
思いつきであろうが何であろうが、やろう!と言った手前、
それなりのデータや根拠が必要になります。
ですが、その調査や分析すらダメな経営者はしません。
そんな丸腰で戦いに行くのか?と言いたいぐらいに何もしません。
やっといてってなもんです。
そんなんで経営も事業もうまくいくわけがありませんし、
社員がやれるのであればその社員は企業してそれを自分でやるでしょう。
あくまで思いついてこれなら行ける!と思った本人が、
ある程度、下調べしないと動きようがないでしょう。
思い付きに付き合わせるには付き合わせるなりの下準備が最低限必要なのです。
それすらもしないで、事業に計画性なんてかけらもありません。
経営・事業失敗の原因:市場規模から捕らぬ狸の皮算用
思いつきで事業をやりだすと抜かしたダメな経営者は、
市場規模を見て、
この市場規模なら全体の〇パーセント取れば〇億だなー、
と捕らぬ狸の皮算用でにやけ出します。
これが彼のいう調査や事業をやる根拠になるのです。
こんな計算が事業計画や経営戦略なのであれば誰でもできます。
肝はそれをどう実現するか、ということなのに、
もう市場規模から獲得するシェア率を勝手に決めただけで、
その金が懐に飛び込んでくるといわんばかりの状態で悦に入るのです。
例を出して言えば、
100億円の市場があって、1%シェア取れたら1億円だグヘヘ。
と言って終わっているだけという恐ろしい状況で突き進もうとします。
経営・事業失敗の原因:売上目標の根拠がない
市場規模からの妄想と同じで、目指すべく売り上げに対しても、
無根拠の設定をしています。
恐らく事業に対して他の赤字も補填してくれるだろうという願望や、
市場規模から勝手に計算した妄想で、
売り上げ目標を設定しているだけ、なのです。
売り上げ目標というか、これぐらい売り上げがないと破たんしちゃうよ、
って数字を成功するとも限らない新規事業で取り返す算段でいるので、
売り上げの目標に根拠がなかったり、無理な設定だったりするのです。
経営・事業失敗の原因:経費を考えていない
経営や事業の失敗へ導く経営者は、
経費に限らずお金に関してちゃんと考えてない部分があります。
売り上げ達成に対して耳を疑う発言を聞いたことがあります。
売り上げ達成のために、売上目標の倍の金額使ってでも達成しろ!
と、脳みそが焦げ付くぐらい理解不能な言葉を言っている経営者を見てきました。
無根拠な売上目標に対して、同額の負債になる可能性がある経費の使い方です。
達成できなかった場合は、売上目標の倍の経費を失うだけです。
目的がわかりませんが、この経営者は事業や経営を痛めつけることが得意のようです。
経営・事業失敗の原因:すべて上手くいった想定でいる
何故か失敗し続けている経営者に限って、
失敗から何かを学ぶということがありません。
と言いますか、自分が考えた経営戦略や事業計画は、
すべて上手くいった想定で考えて進めようとします。
その上手くいった想定も妄想レベルの奇跡みたいなレベルでです。
なので、ひとつでもうまくいかない部分があるととん挫します。
もう思いついた瞬間に成功しているつもりになっているので、
なんと表現していいかわかりませんが、絵に描いた餅といいますか、
とにかく、うまくいく根拠も術もないのにうまくいった想定で何事もするのです。
経営・事業失敗の原因:新規事業が始めたいだけ
そもそも思い付きや無根拠で突き進むダメ経営者ですが、
根本的に新規事業を始めたいという漠然な思いしかない場合があります。
とにかく新しいこと始めようよ、ってなもんです。
目的が事業成功や経営拡大ではなく新しいことをする、
になってしまっているので、失敗する気はないのでしょうが、
しっかりと事を運ぶことができていないということが言えます。
新しいことを始める感じがしたいがために、
穴だらけのハリボテの妄想計画で経営や事業を失敗に導こうとします。
経営・事業失敗の原因:とにかく早くやれしか言わない
ハリボテの泥船の出航を決めたダメ経営者ですが、
上手くいくと思ってるのは自分とイエスマンぐらいで、
現実はうまくは行くはずもありません。
ですが、言うことは、早くしろという言葉だけです。
売上目標達成を早くしろ、早く成果出せ、などなど、
早くしろという言葉しか言わないのです。
どうやるかは本人もわからないのでしょうが、
何故か、うまくいく気持ちがあるので、早くしろ(俺の妄想通りになるように)、
と言っているのでしょう。
早くやれんならとっくにしてますけど、どうすればいいかまで一度ぐらい言えよって話です。
経営・事業失敗の原因:自分たちの能力を把握していない
経営者自身の能力もそうですが、
会社自体の能力、社員の能力という部分も考えて動かないと、
実現できることと実現できないことが見えてきませんよね。
そりゃ実現出来たら良いけどな!ってことであっても、
出来ること出来ないことがありますし、
能力や知識が足りてるのか?という部分にも疑問符が付きます。
ダメな経営者は自身の能力を過信する傾向があります。
俺ならできた、俺がやればできた!など失敗するたびに言いますが、
自分では何もしないでいるだけで、経営や事業を失敗に導くだけなのです。
経営・事業失敗の原因:主導で動かないで丸投げ
これまで見てきてわかる通り、
自身の発案であり自身の会社の経営や事業に関わることなのに、
経営者が主導で動こうとしていませんよね。
誰かがやってくれる、と思っているのか、
自分は社長だから手と足は社員が動かせとでも思っているのか、
ボロボロの思い付きを具現化できる能力が仮に社員にあったとしたら、
その社員はこんな無能な経営者の下で働いているわけないでしょう。
当然丸投げでうまくいかなくなりますし、まともな社員は見切りをつけて去ります。
経営者が主導で動かない会社ほど組織として機能しない会社はないのです。
経営・事業失敗の原因:経営者が責任を持たない
経営者が主導で動かないのは責任を持ちたくないからです。
心の奥底では勘違いしながらも自信がないのかもしれません。
自分のせいで失敗した!とあからさまにならないように、
責任を押し付けたり、現場に丸投げしたりして、
あとで文句だけ言うみたいな立ち位置につこうとしているのです。
もうこのような人物は上に立つべきではありません。
思いつきだけ言って文句を言うだけの人間が仕切る会社の、
経営や事業が失敗しないわけがないというレベルの話です。
経営・事業失敗の原因:現場や社員がついてきていない
恥も外聞もないぐらい悲惨な姿を見せている経営者には、
無能なアホかイエスマン以外は、ついて行く気が失せるのが当然です。
特に優秀な社員からどんどんやる気を失い、離脱していきます。
この会社に貢献するようなことをする気が一気になくなるからです。
指揮を執る人間は士気を高める努力をしないといけませんが、
これまで紹介してきたような経営者の振る舞いでは、
士気など上がる要素は皆無ですし、やってられるか!となるのも当然です。
こうして特に優秀な社員の支持や人望もキレイに失い、
後に残るのは無能だらけとなり、無能は違う意味でついてこないので、
経営や事業が失敗に向かうのです。
経営・事業失敗の原因:一か八かの賭けに出ている
もうギャンブルじゃん!ってレベルで突き進もうとしている、
一か八かの一発勝負!とでも考えているような経営者がいます。
もうそこまでしないと無理なほど追い詰められている状況なのかもしれません。
ですが、賭けに出るなら出るで慎重に事を進めないと、
一気に終わりへと向かう可能性を秘めていますよね。
そこまで大きな賭けでない場合も、無根拠に事業を突き進めることは、
ギャンブルと大差がありません。
このような感覚や勘だけ、あとはノリで!みたいな経営者は存在します。
当然、ラッキーパンチが続くわけもなく経営や事業を失敗させていくのです。
経営者によって会社経営や事業の失敗の可能性は変わる
経営や事業の失敗は経営者による部分が大きくなります。
経営者自身がしっかりと考え、先導していかなければ、
組織で同じ方向を向いて、進むことは難しいでしょう。
- 思いつき
- いい加減
- 責任感なし
- 勘違い
- 妄想
のようなダメな考え方を持つ経営者の下では、
会社の事業や経営はどんどん悪化していきます。
やってる当人たちは真面目なのかもしれませんが、
真面目だとしたらそれはそれで終わっています。
もし会社のリーダーである経営者がダメな経営や事業に関する考え方を持っているのであれば、
その会社の未来は恐らく明るくはないでしょう。