被リンクの数を集めていただけで、
検索上位を実現できていた時代はとっくの昔に終焉を迎えたと言ってもいいでしょう。
ですが、被リンクは未だにSEOに深く関連しています。
「数より質」が必要になった被リンクですが、
なぜ質が必要になったのか、
なぜ数が多いだけではダメになったのかを、考え直してみましょう。
被リンクの数を集めるだけなら簡単
何も考えずに、被リンクの数だけを集めようとする分には簡単にできます。
実際に過去は数だけ集めるだけで効果があったので、
この考え方を未だに引きずって被リンク対策を行っている方やSEO業者も存在しています。
ペラサイトや無料ブログ、粗悪なサテライトサイトなどがウェブ上に蔓延しているのは、
この名残と言ってもいいでしょう。
価値がないサイトからの被リンクも評価されていた時代の、
負の遺産とも言える部分ではありますが、
実際に未だにこのようなサイトは増え続けています。
不要な被リンクを作り出さない
SEO業者などがテンプレートや製作の流れで量産しているような、
サテライトサイトからの被リンクは、
どのサテライトサイトも同じようなものになるので効果があるわけがありません。
また、どのように効果を測定しているのかも疑問です。
順位は何もしなくても変化しますし、
被リンクを1~2本追加したところで変化があったとしても、
被リンクの影響であるかどうかを確実に測定するすべはないからです。
このような曖昧な被リンク対策を行うよりは、
まずしっかりと自分自身でサイトの質を上げて、
自然リンクを獲得するようにしたほうがいいでしょう。
日々のサイト更新も被リンク対策である
被リンク対策をSEO業者から被リンクを買う行為だけであると考えないほうがいいでしょう。
被リンクを買うことを完全に否定はしませんが、
買う前にやること、やるべきことがたくさんあります。
それらをやった上で、
どうにもならない場合に被リンクを買うなどの施策を考えたほうがいいからです。
敢えて、被リンク対策めいた行為を行わなくても、
日々のサイトのコンテンツ更新や情報発信などを行い、
ユーザーの目に触れるように工夫するなどの、
サイト運用やコンテンツSEOも被リンク対策に繋がっていると考えましょう。
意味がある被リンクであるかが重要
被リンク対策に関わらず、SEO対策全般に言えることではありますが、
行う施策や被リンクを得ることがサイトにとって意味があるかどうかが重要になります。
意味があることはやったほうがいいですが、意味がないことはやるだけ無駄です。
サイトにとってユーザーにとって意味があるかどうか、
をしっかりと考えた上で被リンク対策も、その他のSEO対策も行うべきでしょう。
意味がない被リンクを労力をかけて得るほど無駄なことはありません。
意味がない被リンクは質が悪い被リンク
意味がない被リンクの例をあげていきますと、
- 粗悪なサテライトサイトからの被リンク
- スパム行為のような攻撃的要因がある被リンク
など、不自然かつマイナス要素を持つ被リンクは、
まったくもって意味がない被リンクです。
粗悪なサテライトサイトからの被リンクはスパム行為にも繋がりますので、
マイナス要素しかないと言えます。
これらを自分自身で行っているなら、まだ仕方がない、自己責任であると言えますが、
お金を払ってSEO業者などに依頼している場合に、
このような被リンクを得ているようならすぐにやめたほうがいいでしょう。
数だけあっても意味がない
意味がない被リンクばかり数を持っていても効果がないことはお分かりでしょう。
数より質というのは、意味がないものを数だけ集めても仕方がない、ということです。
質がある被リンクを得る、ことを求められています。
被リンクの数をたくさん持っているから、
被リンクを数だから、と考えているなら一度、冷静になって考え直しましょう。
被リンクは数ではなくリンク元が評価対象
被リンクの質は、リンク元のサイトの質に影響します。
質が良い被リンクとは、質が良いサイトからの被リンクと言い換えることができるでしょう。
良いサイトを作るのは、簡単ではありません。
量産されたサテライトサイトからの被リンクの効果が失われていった理由が、
このことからもお分りになるでしょう。
被リンク元サイトやサテライトサイトが良いサイトになってますか?
良いサイトは量産しにくい
SEO業者が順位などを見て、
「毎月5~10本の被リンクを設置していきましょう」などと、
安易に発言しているのを耳にすることがあります。
確かに、毎月5~10本の被リンクを設置していくことは難しくありませんが、
毎月5~10サイトも良いサイトを作成できるのか?と疑問を持つべきです。
例えば、今月に5~10サイトを作成し来月の被リンク対策用に利用するとしても、
1ヶ月の運用で何をもって良いサイトであるという基準にしているのでしょうか。
極端なことを言ってしまえば、
良いサイトとは検索上位にいて検索エンジンからもユーザーからも評価されているサイトです。
何をもって良いサイト、質が担保されているサイトであるかを考えてみましょう。
質が良くてもリリースしてすぐに評価がされるサイトと言うのもなかなかないですからね。
眉唾ですが、SEO要件を満たしたサイトって何なのか
よく、サテライトサイトの場合に耳にすることがあるのですが、
- キーワードを含んでいる
- 関連キーワードも含んでいる
- 2000文字程度の記事が10~20記事ある
これらの要件を満たしているサイトなので、
SEO的に問題なく被リンクの効果を生み出せます、などと言われた経験があります。
よくわからない理屈だな、と感じましたが、
SEO業者が言うならそうなのかなと知識がない方なら特に鵜呑みにしてしまうでしょう。
実際に見たサイトや記事の内容が粗悪であったので、
この時は断りを入れましたがSEO的要件を満たすなどの曖昧な基準で、
質を担保していると考えるのはやめておいたほうがいいでしょう。
本当にSEO的要件を満たしているサイトであれば、
そのサイトは検索上位にいないとおかしいでしょう。
もし検索上位にいるサイトからであれば、被リンクについてようやく考えてみるかって感じです。
被リンクの質を求めるなら、サイトに力を入れるしかない
被リンクの質を得たいと考えた場合、
対策するサイト自体とサテライトサイトなどの被リンク用サイト、
両方のサイトを力を入れて製作するしかありません。
どちらのサイトも価値があるサイトにするということです。
価値を高めるには、コンテンツは疎かにしないほうがいいでしょう。
実際、中古ドメインを利用したサイト運用を通してでも、
記事をひとつしっかり書いただけで、しっかりと検索上位を獲得した経験があります。
良いサイトを作ればければ、良い被リンクも作り出すことはできません。
まず、被リンクを集めることを考えれる前に、
サイトの質というものをしっかりと見直してみましょう。
サイト内容が質に直結
被リンクを受けるサイト自体の質が悪ければ、
いくら質の良い被リンクを得たとしても評価されにくいでしょう。
また、メインサイト自体の質が高くても、
被リンク元のサイトの質が悪ければメインサイトの価値を下げる要因にしかなりません。
メインサイト、サテライトサイトを問わず、質を高める工夫が求められます。
サイトの質を高める投資が被リンクの価値も高める
サイトの質を高めるために何をすべきかを考えましょう。
被リンクを獲得することが目的ではなく、
サイトの価値を高めることが目的であるということを忘れてはいけません。
サイトの価値が高める施策を行えているかどうかを考えて、
行っているサイト運用やSEO対策を見直さなければなりません。
被リンクの質を高めたい、ではなくサイトの価値を高めることが本当の目的です!
意味のある投資
サイトにとって、意味のある投資は以下のようなものが考えられます。
- 適正なドメインの利用
- コンテンツ制作に時間を割く
- SEO効果のある有料テンプレートの利用
- ユーザビリティの改善・デザイン改修
上記は基本的なことにはなりますが、
これらをしっかりと行えばサイトの価値は高まりますし、
リスクも低く損はない施策になります。
有料テンプレートは2万円前後の投資で、優良なものが多くありますし、
コンテンツ制作やデザイン・ユーザビリティの向上は、
日々のサイト運用の際に意識して行えばいいことです。
意味のない投資
あまりサイトの為にならない投資は以下のようなものになるでしょう。
- 高額な中古ドメイン
- SEO業者の被リンク対策
- オーダー記事をそのまま利用する
大きく三つに考えられます。
実際にSEO業者のサテライトサイトは、キーワードだけ指定した、
オーダー記事が入っただけのテンプレート丸出しのサテライトサイトというものが多くあります。
このようなサイトからの被リンクを毎月、
お金を出して買う行為は意味がありませんし、
リスクが高くなると考えておいたほうがいいでしょう。
自演リンクのおかげで順位が保たれていることは、
一見して成果があると思えるかもしれませんが、
不安定で危うい上に成り立っているという危険な状態である、
ということを認識しておいたほうがいいでしょう。
価値があるサイトからの被リンクが効果的
例えば、よくわからないサイトからの被リンクよりは、
有名サイトからの被リンクの方が単純に貰ったら嬉しく感じるでしょう。
有名でなくても、しっかりとしたサイトや好感が持てるサイトからの被リンク、
であれば効果の面を考えなくても、嬉しいものです。
逆に、粗悪なサイトや内容が薄いサイト、
SEO目的丸出しのサイトから被リンクが集まっている状態を見たら、
あまり良い気持ちはしません。
貰ったとしても嬉しくないサイトからの被リンクを自ら作り出さないようにすることが大事です。
自然リンクであれば、選ぶことができないのである程度は仕方がない面もありますが、
自作や業者に頼む際は、貰って嬉しいリンクになっているかどうかを考えてみましょう。